Global Eyes

東南アジアからのレポート

REPORTER: N.I.TEIJIN SHOJI(THAILAND)CO., LTD. 藤本

2009年2月 Thailand タイ

尊敬と助け合い精神豊かな“微笑みの国”で

REPORTER: N.I.TEIJIN SHOJI(THAILAND)CO., LTD. 藤本社長 & 日本人スタッフ一同

NITSタイ会社の事業紹介 暮らしの中の「王様とタンブン(Tham bun)」

地図

取締役 管理本部長 徳久取締役 管理本部長
徳久

 みなさん、「タイ」と聞くと何をイメージしますか?“美味しいタイ料理”、“甘ーい熱帯フルーツ”、“常夏のリゾート地”、“時々ややこしい国(?)”・・・。タイという国はその昔から王様を頂点とし、仏教精神とその教えを社会生活の原点としながら、人々は暮らしを営んできています。王様は尊敬すべき絶対的なものであり、宗教的な行為のひとつ「タンブン」(「徳を積む」の意)がことあるごとに実践されています。人々が輪廻転生を信じるタイでは、「善行を積む、すなわちお布施をしたり、弱者を救済したりといった徳を積むことで、天国へ行ける」と信じられています。
そのため、この国では王様とタンブンの精神のもとに国民がお互いに助け合い、思いやりのある豊かで平和な社会を築くことができているのではないでしょうか。
NITSタイ会社はこのように尊敬と助け合い精神の豊かな“微笑みの国”で、1966年の設立以来40数年間、この国の発展とともに歩んできました。
現在は、テキスタイル、産業資材、糸・綿の3つの営業部門に管理部門を加えた4部門総勢62名(日本人出向者6名を含む)の組織体制となっています。“3C機能(coordinate、compound、convert)を駆使し、顧客ニーズを先取りすることで高付加価値商品を創造し、提供する”というコンセプトのもと、全社員一丸となり、業容発展に向けて積極的に取り組んでいます。
テキスタイル部門は、米国、欧州、アジア、タイ国内の各市場向けにインテリア、スポーツアパレル用途の生地輸出入・国内販売などを展開しています。
また産業資材部門では、ゴム・一般資材関連とともに、積極的なマーケティングと投資によって拡大路線を進む車輌資材(カーシート)関連の事業を推進しています。 さらに糸・綿部門では、衣料用織物、産業資材用途のポリエステル原糸、原綿を供給しているほか、不織布やフィルターを販売しています。
一方、管理部門は、経理・財務・総務の各グループが連携し、債権・与信などのリスク管理の常時徹底、業務効率化に取り組んでいます。

タイの政治事情 黄シャツと赤シャツ

産業資材本部 田中産業資材本部 田中

 皆さんご存知でしょうか?タイでは曜日ごとに色が決まっていることを・・・。王様の生まれた月曜日は黄色で、月曜日になると老若男女を問わず、国民の多くが黄色のシャツを着用しています。もちろんNITSタイ会社の事務所でも、多くの社員が黄色い服を着て出勤してきます。
ところが、今回の政治混乱で、街では黄色いシャツを着た人を見かけなくなりました。それは、空港を占拠した反政府市民団体「民主主義市民連合」=PDA(反タクシン派)の支持者が、黄色いシャツを着て反政府集会を行っているためです。
また、一方のタクシン元首相支持派は赤色のシャツを着て、集会を行っています。赤はタイの国旗にもある色で、国家を表しているそうです。そこで、一般市民は事件に巻き込まれることを恐れ、黄や赤の服を着なくなっているようです。
8月の首相府占拠に始まった「黄チーム」による大規模な抗議行動。政権の打倒を掲げ、2006年のクーデターで失脚したタクシン元首相の影響力を完全に排除することを目指したものです。支持母体はタクシン政権の政策で職を失った労働者、都市部のビジネスマンなど。さらにタクシン政権に利権や権力を削がれ不満を持つ政治家や実業家、特権階級など守旧派が支えているといわれています。
一方の「赤チーム」、タクシン元首相支持派は貧困層や東北部を中心とした農村部が支持層です。タクシン元首相が打ち出した貧困層の救済、農村部の振興政策は「バラマキ」とも批判されましたが、これまで省みられることのなかった農村部の絶大な支持を集めました。農村部の人たちは人口の約4割を占めるといわれ、前回の選挙ではそれがそのまま票につながり、圧倒的な強さを見せたのです。
つまり、反政府市民団体が首相府や空港の占拠という実力行使で政権打倒を狙おうとした背景には、選挙になればタクシン派に数で負けてしまうという限界があったためと考えられます。今回の対立の特徴として、都市部VS農村部だけでなく、王室を頂点とする既存の秩序VS新興勢力という構図が見えてきます。
国際空港が閉鎖される事態にまで発展した混乱は、国王の誕生日を目前に、なんとか当面の衝突を回避したかに見えます。しかし、いまだ消えない対立の火種は、タイ社会にこれまでにない亀裂を生じさせており、国を分断する溝は容易には埋まらないのではないかと考えられます。

NEWS 期待の大型新人登場! ~藤本社長からの紹介文です~

産業資材本部 辻岡産業資材本部 辻岡

 入社以来18年間ゴム資材一筋で、この道のプロ中のプロ。2008年8月に赴任し、バンコクを拠点とするその活動範囲は、アセアン諸国だけでなくインドへ、トルコへと八面六臂の活躍。
低音で落ち着いた語り口に加え、ハリウッドのアクション俳優ビン・ディ―ゼル似の迫力ある容貌と、愛くるしい笑顔でタイスタッフの憧れの的。年末のクリスマスパーティでは首に刺青をして司会を務めるなどユーモア精神もたっぷり。週一回の早朝タイ語レッスンで料理の注文の仕方を学ぶ勤勉家の面も。
1月から家族も帯同となり、ケニア大使館と同じ敷地のマンションに居を構えて、公私ともに本格始動。なお、同大使館から用心棒代を受け取っているかどうかは不明。

街角Memo1 タイの娯楽・観光スポット

産業資材本部 車輌資材部 高木産業資材本部
車輌資材部 高木

 タイでの娯楽といえば、マッサージが一番に挙げられます。マッサージはなんと2時間で500バーツ(チップ込みで約1,500円)。日本では1時間6,000円ぐらいですから、かなり手頃です。市内中にお店があり、気軽に手軽に利用できます。
また、バンコク市内は映画館も充実しており、デパートやスーパーマーケットに併設されていて、とても綺麗です。すべての上映が予約制で、空きを探す必要もなく、椅子も豪華で楽チンです。さらに入場料が一般席で120バーツ(約360円)とかなり安いです。
次に、ムエタイをご紹介します。ムエタイの人気は絶大で、市内に2ヵ所の大きなスタジアムがあります。やはりリングサイドが一番エキサイトしますし、迫力があります。ここは外国人専用で、料金は2,000バーツと割高です。
タイはお寺が多く、有名な寺院もたくさんあります。外国人の入場料はタイ人より若干高め。市内で代表的な寺院と言えば、旧王宮寺院(ワット・プラケオ)。エメラルドが宝玉として安置してあるため、別名「エメラルド寺院」と呼ばれ、一般参拝もOKです。暁の寺院(ワット・アルン)は三島由紀夫氏の小説で有名。タイの10バーツ硬貨にも描かれています。また、ワット・ポーは巨大な黄金の涅槃仏で有名で、タイ古式マッサージの学校としても有名です。

ワット・アルン(暁の寺院) World Central Plazaのクリスマスツリー ムエタイ
ワット・アルン(暁の寺院) World Central Plazaのクリスマスツリー ムエタイ
ワット・アルンの仮面舞踏 足ツボマッサージ ムエタイ競技場
ワット・アルンの仮面舞踏 足ツボマッサージ ムエタイ競技場

街角Memo1 タイのお薦めグルメ

産業資材本部 車輌資材部 目野産業資材本部
車輌資材部 目野

 タイ料理に多く使われる食材は、なんと言っても“シーフード”です。今回ご紹介するのは、バンコク市内から車で2時間ほど走ったパタヤというビーチに面した大人気のシーフード店「プリーチャ」の一品です。
このお店、外国人はほとんどおらず、地元タイ人の家族連れで賑わっています。土日の夕刻などは必ず順番待ちになるほどです。食材の回転が早く、新鮮なのがこの店の売りです。
まず、お店の玄関から店内にかけて、大きな水槽がずらっと並んでいます。お客はまず魚を選びます。タイ語の名前がわからない私は指を差して選べばオッケー。次に調理法や味付けを指示します。蒸す・焼く・煮る・揚げる、もしくは生でお刺身などの調理法と、醤油ニンニク味、塩こしょうのみ、もしくはタイの調味料ナンプラー(魚醤)などの味付けです。
私のお気に入りは“とこぶしの醤油蒸し”。ニンニク、さらしネギをふんだんに使った味付けは、日本人の舌にはたまらない・・・。ほっぺたが落ちそうな逸品です。これを海に面したテーブルで沈む夕日を眺めながらビールを片手に食す、最高に贅沢な時間。まさにPRICELESSです。

お店の玄関から店内にかけて、大きな水槽がずらっと並んでいます。 とこぶしの醤油蒸し

藤本社長のバンコク日記
2007年6月の赴任以来続けている「営業レポート」の”閑話休題”のコラムから、一部抜粋。

藤本社長のバンコク日記 藤本社長のバンコク日記 藤本社長のバンコク日記

2007年7月「タイ人の時間感覚」
仕事の納期やアポは別だが、概して時間に“やさしい”。結婚披露宴も6時スタートと案内に明記しながら、実際は7時ごろスタートするぐらいだ。
タイ縫製組合主催の「対日衣料製品輸出促進会議」の案内が来たため、約束の6時の10分前にホテルの会場へ足を運んだところ、受付のテーブルも準備できておらず、案内スタッフは「少し待って欲しい」と・・・。結局、タイ人の面々は三々五々ゆっくりと集まり、これもスタートしたのが1時間遅れの7時過ぎ。
「どうすればFTAを活かして対日ビジネスを増やすことができますか」との質問に、「こんな時間感覚が市場で通用するか!」と机を叩きたかったが、目の前の白身魚のムニエルと白ワインに魂を売ってしまった。

2007年11月「アリとキリギリス」
タイは歴史的に飢えを知らないとされる。年中温暖で、着る物は必要最小限でOK。米は年3回も収穫でき、ココナッツの実は年3回頭上から落ちてくる。ドリアン、マンゴスチン、パパイアなど美味しいトロピカルフルーツの宝庫、そして川には魚が絶えたことがないといわれるほど、豊穣の国である。
自然、メリハリのない気候と相まってその国民性は穏やかでのんびり。勤労観も日本とは異なる。苦労して働かなくても、そこそこ楽しく生活できればいいじゃないか、と。
ここでは「アリのようにまじめに働かないとキリギリスのように生活に困りますよ」という訓話が成り立たないし、不要である。
価値観の違いに毎日驚かされる。

2008年2月「東南アジアのデトロイト」
これは自動車産業が伸びているタイの姿を指している。生産台数130万台のうち60万台は輸出に回る。
バーツ高で、中国に比べてそれほど安くない労働力なのに何故?と思われるだろうが、実は産業を支える部品メーカーが1万社近くあり、その気になればすべて現地調達が可能。物流インフラも整っている。また、政府が国産メーカーを興さない戦略を採っており、技術を盗まれる心配が少ないことも一因と思われる。
しかし、7~8分待たされる信号、朝夕の絶望的な渋滞、ひどい排気ガスなど、新車を受け入れる都市環境の整備はまだまだ。新政権は都市整備のメガプロジェクトを打ち上げており、期待したいところだ。

NITSTクリスマスパーティでの集合写真NITSTクリスマスパーティでの集合写真

2008年10月「多様性を受け入れる社会環境」
デパートの化粧品売り場で、接客してくれる美しい美容員の「女性」が実は男性で、高倉健のような声を出すことがよくある。家族も最初は戸惑っていたが、もう慣れたようだ。
トイレの表示も、普通、女性用は赤色でスカート、男性用は青のパンツ姿だが、ある高校では左右で赤と青を半分ずつ合体した第3の表示が。バンコクポストではこれを「Transgender」と呼び、坊主頭の高校生が鏡の前で化粧をしている写真を掲載していた。
タイ人スタッフに真偽を確認してみると、タイは多様性を受け入れる社会環境が加速しているとのこと。It's Amazing Thailand.