Global Eyes

東南アジアからのレポート

REPORTER: N.I.TEIJIN SHOJI (THAILAND) CO., LTD. 長田 拓也

2010年6月 Bangkok タイ バンコク

急成長するカーシートビジネスで、ナショナルスタッフと共に成長を目指す

REPORTER: N.I.TEIJIN SHOJI (THAILAND) CO., LTD. 長田 拓也さん

入社3年目で実現した海外赴任──心躍る気持ちと大きな不安を胸に

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 「海外で仕事がしたい」。当社への入社を決めたのも、その希望を叶えられる可能性を感じたからにほかなりません。「貿易業務を覚えて、海外出張も頻繁に行って世界を舞台に…かっこええなぁ、ムフフ」などと、ひとり夢みていた私。そして運命の配属先は、車輌資材部内装資材課。そこにはJR北陸本線を舞台にした「世界」が待っていました。
以来、「海外」は忘れかけていたある日、部長から「タイに行ってもらいたいと思っている」との内示を受けました。10年程度は国内での修行を覚悟していたため、夢にまで見た海外赴任が予想に反してこんなに早く現実のものとなり、心躍る気持ちと同時に、「こんな自分でやっていけるのか…」という大きな不安が湧き上がってきたのも事実でした。

NITSタイランドでの日々──カーシートビジネスの拡大に向けて、スタッフ体制の強化を目指す

写真:車輌資材部のメンバー車輌資材部のメンバー

 そして2009年7月、N.I.TEIJIN SHOJI (THAILAND)CO.,LTD.での勤務がスタートしました。現在、私は車輌資材部でカーシートに関する在庫管理やデリバリー管理の統括と実務に当たっています。
NITSTは今年で設立44年。NI帝人商事グループの海外現地法人の中でも長い歴史を持ちますが、私が所属するカーシートのビジネスは、セクションとしては2006年にスタートした新しい部隊です。

赴任してまず感じたことは、在庫の管理や採算の管理といった、帳簿管理面を整備する必要性です。日本の車輌資材部と比較した場合、タイ会社での「寄託在庫を抱えてのコンバーティング」という事業モデルに馴染みがなかったからかもしれません。また、取り扱い数量がここ数年で急増したという背景から、在庫管理を行いながらの生産計画の作成・管理といった「デリバリーへの 対応力強化」も、私のミッションだと感じました。
それゆえ着任以来、「なぜ在庫を合わせなければならないのか」、「なぜ計画生産が必要なのか」といった基本的な内容をチームメンバーに説き続ける毎日ですが、こうした草の根的な取り組みがいつか実を結ぶと信じて、前向きに取り組んでいます。

「チャイ・ジィエン ジィエン!!」──タイでは興奮して声を張り上げるのはタブーです

 大きな不安と希望を胸に、タイでの勤務をスタートした私ですが、趣味の旅行や学生時代の海外体験から、「自分は海外の文化にも割とうまく溶け込んでいけるだろう」と、気楽に考えていました。が、実際には、文化の違いを改めて体感しています。
「チャイ・ジィエン ジィエン」とは、直訳すれば「心・冷たい」を意味するタイ語。一般的な用法は「落ち着いて! 冷静に!」。転じて「ちょっと待ってください」などという使い方もしますが、私が一番よく耳にする使用法は、「マァマァ、ナガタサン、落チ着イテ!」です。
製品のデリバリーがひっ迫したので、前後関係を確認したところ、できていないことが芋づる式に明らかに…というとき、「何でや!?(日本語)」と興奮気味の私に、「ナガタサン、チャイ・ジィエン ジィエン!!」とその段取りができていない本人(複数名)から諌められたことは、数えきれず…。
この言葉をよく聞くことになったのも、私のタイ文化への理解が足りなかったのかと、最近では反省しています。というのも、タイでは興奮して声を張り上げるのはタブー。冷静さを失うのは人間ができていないと評価される、という文化的バックグラウンドがあるのです。
何があっても、慌てず怒らず、まずは冷静に対処することを今も勉強中です。しかしながら、さすがに問題を起こした張本人から言われると、まだ少し「イラッ」としている私。まだまだ人間ができていません。

コスプレで盛り上がる「NITSTニューイヤーパーティー」──ベストドレッサー賞を受賞!!

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 NITSTでは毎年、年末にクリスマスパーティーという名の全員参加の「大コスプレパーティー」を開催しています。本年は諸々の都合により、ニューイヤーパーティーとして1月に開催されました。毎年仮装のテーマが公募され、決戦投票の結果、今年のテーマは「ヘビーメタル☆ナイト」。
さすがに素人にヘビメタのコスプレはハードルが高く、タイ人スタッフもあまり際立ったコスプレは見つけられなかったようで、めでたく(?)私がベストドレッサー賞(男性部門)を受賞いたしました。週末に「ヘビメタっぽい何か」を求めて、丸1日街をさまよった甲斐があったということです。ちなみにベストドレッサー賞の賞品は、取引先から会社宛にいただいたタイのお歳暮(お菓子とかシリアルとかジュースとか)が詰め込んでありました。コップンカップ(ありがとう)!! 合掌。

「戦争のない平和なクルンテープ(バンコク)」のはずが…─ご心配をおかけしております─

写真:UDD(赤シャツ隊)のスクンビット通り占拠 UDD(赤シャツ隊)のスクンビット
通り占拠

アジア有数の国際都市バンコク。日本人をはじめ、外国人にはおなじみのこの名前、実は正式名称ではないんです。正式名称は、「クルンテープ・マハーナコーン・アモーン・ラタナコーシン・マヒンタラーユタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラッタナ・ラーチャターニー・ブリーロム・ウドム・ラーチャニウェート・マハーサターン・アモーンビーマン・アワーンサティト・サッカタットティヤ・ウィサヌカム・プラシット」です。(長い!!)
現地では略してクルンテープ(天使の都)と呼ばれています。「帝釈天がヴィシュヌカルマ神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように美しい王の都、最高・偉大な地、戦争のない平和な、帝釈天の卓越した宝石のような、偉大な天使の都」(出典:wikipedia)というのがその意味。
そんな「戦争のない平和な」クルンテープ、今、大変です。

街角Memo 「突撃! タイの晩ごはん」!

タイと聞いて、「食事が手軽でおいしい」というイメージを持たれる方も少なくないのではないでしょうか。今回はとある駐在員たちの夕食をご紹介します。

写真:プラムック・ヤン(イカの炭火焼) 写真:スキー(鶏肉と春雨と野菜の炒め物) 写真:ヤム・ママー(ママーサラダ) 写真:ホイ・マレンプー(ホタテの炭火焼)
1.プラムック・ヤン(イカの炭火焼)
ライムを搾っていただきます。ぷりぷりです。
2.スキー(鶏肉と春雨と野菜の炒め物)
スープ有り・無しが選べます。
3.ヤム・ママー(ママーサラダ)
「ママー」というインスタント麺(日本のチキンラーメンと同じくらいタイでは市民権のある即席麺)のサラダ。酸っぱ辛い。
4.ホイ・マレンプー(ホタテの炭火焼)
貝柱は意外と小ぶり。藤本社長はわざわざ白ワインを持ち込んで食したこともあるとか。
写真:「チュウザイイン」
5.「チュウザイイン」
非常に味のある方々ばかりですが、残念ながら食べられません。

試行錯誤の日々──ナショナルスタッフと共に成長していきたい

 赴任以来、チームとして、個人として、どのように行動すれば最大効果を生み出せるのかを考えながら、試行錯誤の日々を送っています。私の目下の目標は「当社NSだけでデリバリー管理・帳簿管理ができる体制を作ること」ですが、一方で私自身はまだまだ経験・知識が乏しく営業マンと言えるレベルではなく、まだまだ修行が必要であるため、彼らと共に学び、成長したいと考えています。
当地においては、当社の顧客である日系メーカーも人的余裕は乏しく、色んな意味で我々が役割を担える範囲は日本に比べて広範囲に渡ります。言い換えれば、ここタイにおいて私自身が経験できること、学べることは非常に大きいと感じています。
今後も経験豊富で懐の深い先輩方にご指導いただきながら、「新たな商売」を生み出すことができるような営業マンになることが、私の目標です。

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