Global Eyes

東南アジアからのレポート

REPORTER: NI帝人商事(株) 駐在員事務所 川合 健治

2012年2月 Dhaka バングラデシュ・ダッカ

毎日新しい何かが起きる国バングラデシュの今

REPORTER: NI帝人商事(株) 駐在員事務所 川合 健治

注目の国 バングラデシュ

地図

 近年、世界のビジネスマンや投資家たちから密かに注目を浴びている国の一つが、日本の約4割の国土に、日本を超える1億5,000万の人口を抱える国、バングラデシュです。2005年12月、ゴールドマン・サックス経済調査部は、50年後の世界経済において、BRICsに次いで非常に大きな影響力をもたらす潜在性を秘めた11カ国を「ネクスト11(Next11)」と名付け、その一角としてバングラデシュを挙げました。毎日新しい何かが起きる国「Happening Place」として、バングラデシュの国全体が今、大変活気づいています。

 バングラデシュの主要な産業は農業と衣料品・縫製品産業です。特に輸出品では、ニットウェアと衣料品とで全体の約77%を占めています。2008年秋以降の世界金融危機による影響もあまり受けず、2009年には5.7%の経済成長率を達成しました。その要因は、縫製品輸出の安定的成長や海外労働者送金の増加などです。また、輸出だけではなく、バングラデシュは基本的に外貨の出資制限を受けていないため外国企業が進出しやすく、海外からの直接投資も活発になっていています。

写真:バングラデシュの街並みバングラデシュの街並み

バングラデシュの気候

 バングラデシュの気候は熱帯モンスーン気候に属しています。日本と同じ北半球の国ですので、基本的には日本が暑い時はバングラデシュも暑く、日本が寒い時はバングラデシュも寒くなります。しかし、この国の季節は、日本の春夏秋冬とは少し異なり、大きくは雨季(4~9月)と乾季(10~3月)に分かれます。

 これをもう少し詳しく見ると、4月上旬からの夏、6月中旬からの雨季、8月中旬からの秋、10月中旬からの霜季、12月中旬からの冬、2月中旬からの春と、6つの季節に分けることができます。

 一年中暑い国と思われがちですが、日本の夏にあたる雨季の気温はそれほど高くなく、湿度がとても高いのが特徴です。雨季は国中に恵みの雨をもたらし、川の水も溢れて、国土の3分の1は洪水となり、耕地に肥沃な土を供給します。

 ときに大きな洪水をもたらすサイクロンが襲うのは4~5月と10~11月頃の季節の変わり目の時期。乾季は特に朝晩に寒さを感じることもあり、上着があると安心です。

バングラデシュでは何を着るの

 温暖な気候のバングラデシュでは、人々が普段着ている服は薄手で、冬でも上着を羽織る程度です。イスラム教徒が多い国なので保守的な傾向が強く、女性は肌の露出を抑えます。洋服の形も、なるべく体のラインを見せないルーズなものが多く、日本から行くなら、チュニックを持参するのが賢明かもしれません。バングラデシュの女性たちは普段着に「シャルワールカミース」という衣服を着ている人が多く、訪問着にはサリーを着用します。

 男性の場合は、Yシャツにスラックス。足元はサンダルでも構いませんが、襟付きシャツを着ていれば一応フォーマルの部類に入ります。その他、バングラデシュ版人力車「リキシャ」の運転手や田舎の人たちは、「ルンギ」と呼ばれるスカートのような布をシャツの下にまとっています。部屋着としてルンギを着ている人もよく目にします(ダッカ事務所の現地スタッフも家ではルンギを愛用)。

バングラデシュの乗り物

 バングラデシュ国民の代表的な足は「リキシャ」です。距離によって料金は変わりますが、たいていは約10~50円です。遠方に行くなら、ちょっと高級ですが3輪タクシー「CNG」もあります。こちらは約120~300円です。

 バスは、市内が20~40円。長距離であれば200~400円。車両の上に乗っている人も多く、この人たちはお金を払っていないとか…。長距離移動に欠かせない電車も、上に乗っている人が多く、同じくお金は払っていないそうです。

 道路には、車・バス・CNG・リキシャが入り乱れ、その間を平然と人が通るという、日本ではありえない混雑ぶりです。やや大げさな言い方かもしれませんが、これが首都ダッカの日常の光景です。市内では5km移動するのに約1時間、郊外への移動は10~15kmで1時間かかります。本当に、毎日が大渋滞。いったいいつになったら解消されることかと思いやられます。

写真:バングラデシュの交通渋滞バングラデシュの交通渋滞

写真:リキシャリキシャ

バングラデシュでお酒は飲めるの?

 イスラム教のバングラデシュでは「お酒が飲めないのでは?」と思われる方は多いと思います。でも大丈夫。イスラム教徒でない外国人は、ホテルや許可のあるレストランでお酒を飲むことができます。その際にはパスポートなどの身分証等が必要になる場合がありますので、お酒を外で飲みたい場合は必ず携帯すること。置いてあるお酒の種類が少ないのはいたしかたありません。店中にお酒が置いていなくても、お酒の持ち込みOKのところも多いようです。

バングラデシュでお土産を買うなら

 バングラデシュには、かわいい手工芸品がたくさんあります。その代表ともいえるのがノクシカタ(手刺繍)。この国の伝統刺繍で、ベンガル語で“ノクシ”が「縫うこと」、“カタ”が「布」、つまり手刺繍を施した布のことをいいます。“ノクシカタ”のクッションカバーやベッドシーツをはじめ、バラエティー豊富なサリーや木の彫刻、革製品、キャンドル、陶器、アクセサリーなどはお土産にお勧めです。