Global Eyes

東南アジアからのレポート

REPORTER: TFR台北駐在員事務所 所長 佐藤 淳雄

2016年8月 Taipei 台湾

独自の“台湾人”アイデンティティを強みとする
若者たちによって変貌を遂げる台湾

REPORTER: TFR台北駐在員事務所 所長 佐藤 淳雄

TFR台北事務所ではTPPを見据えたベトナム進出台湾メーカーとの関わりが今後ますます増えることが予想され、ビジネスの拡大を図る大きなチャンスを迎えています。そんなTFR台北事務所の“現在”を、現地情報とともにお伝えします。

TFR台北駐在員事務所について

 合併前の旧日商岩井台湾(現台湾双日)繊維部から2001年4月にNI帝人商事台北駐在員事務所となり、2012年10月からは帝人富瑞特(フロンティア)台北駐在員事務所となり、今日に至っています。 所在地は台北市の幹線道路のひとつである中山北路に面した築約40年になる由緒ある嘉新大樓の12階で、フロアは変わったものの合併前から同じビルです(台湾双日は数年前に移転しました)。

 駐在員1名と台湾人スタッフ4名の小所帯ながら、専門分野に長けた スタッフが本社との連携により日々業務をこなしています。取扱商品は多岐にわたり、ほぼ全ての本部と繋がりを持っています。

写真:TFR台北駐在員事務所

最新の台湾情報について

経済状況と台北駐在員事務所の今後の展望

 中国と密接に関わり合っている台湾は、中国経済減速の影響を特に大きく受けているため、IT産業を中心に落ち込んでいるのが現状です。また、これまで中国人旅行客を中心に潤っていた観光業が、国民党から民進党に政権が変わり、蔡英文総統が「一つの中国」を認めない姿勢を貫いているのを理由に、中国政府が団体客の台湾への渡航人数を段階的に制限しており、多くの業界(航空会社、ホテル、旅行業者、バス会社、飲食店、土産物店など)が大きな打撃を受けています。

 こうした状況の中で、新政権が掲げる経済政策の「五大イノベーション新研究開発計画(グリーンエネルギー技術、スマート機械、アジアシリコンバレー計画、バイオ医薬、国防産業)」を推し進め、これまでの中国一辺倒(特に受託生産ビジネスモデル)からの脱却を目指しています。同時に、「五大社会安心計画」(安心住宅計画、食品安全計画、コミュニティケア計画、年金永続計画、治安確保計画)といった社会政策も掲げています。当事務所としては、TPPを見据えたベトナム進出台湾メーカーとの関わりが今後ますます増えると思われるので、これまで以上に各メーカーとの連携を強化し、本社関与の取引拡大に貢献していきたいと思っています。

ますます便利になる公共交通機関
高鐡(台湾新幹線)
2015年12月に「苗栗」、「彰化」、「雲林」の3駅、2016年7月に「南港」駅が開業しました。南港駅は台北駅からの延伸のため、台北駅が始発・終着駅ではなくなりましたので、出張で新幹線を利用され、南部から台北へ戻られる際はくれぐれも寝過ごしにご注意ください。
捷運(地下鉄、MRT)
桃園空港線(台北駅⇔空港)が今年の年末に開業予定?(再三再四延期されているので信用できません)

異文化でのビジネス・生活について

ビジネス上、気を付けていること

 簡単な日本語なら知っている台湾人が結構多いので、他人に聞かれたくない話をする時には、特に注意をしています。

生活面、ビジネス面での異文化サプライズ

写真:台北の雪景色台北の雪景色

停班停課
台風直撃時には各自治体が前夜に判断して、学校と会社が休みになります。
暖房設備なし
冬は意外と寒いのですが、ビルやホテルには基本的に冷房設備しかありません。しかも冷房が要らない時期でも空気循環を理由に冷房(送風)する習慣が…アンビリーバボー!
野良犬が多い
昔と違い日本では野良猫は見かけても野良犬はあまり見かけませんが、台湾には野良犬がたくさんいます。動物愛護の立場から、自治体が捕獲して殺処分する基準が日本より緩いようです。ちなみに、ゴルフ場にも現れて、中には餌をもらうまでボールをくわえて離さない迷惑(利口?)な犬もいます。
地下鉄はワンマン
1編成4~6両で、大阪と同じ規模の路線数と混雑具合ですが、車掌が不在なのには驚きです。運転手の安全確認作業が増えて可哀想。
地下鉄駅構内・車内の飲食禁止
改札入口手前より飲食禁止となり、違反が見つかると最高NT$7,500(約\26,000)の罰金。同じく構内・車での喫煙はNT$10,000(約\35,000)の罰金です。
高級外車の多さに驚き
台湾には国産自動車のブランド(LUXGEN)がひとつしかないため、ほとんどが外車とはいえ、高級外車が多い!ポルシェを日常的に目にし、スーパーカー(フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティなど)もゴルフ場ではよく見掛けます。
カラフルなマスク
現地の人は柄物と色物しかしていません。白色だとすぐに日本人だと分かってしまいます。
年配夫婦がラブラブ
街中で平気で手を繋いで歩いている光景に何度も遭遇しています。
防空演習
有事に備え台北市を含む台湾各地で年に一度、一般道の車が30分間一斉にストップします。
宝くじ付きレシート(統一発票/電子発票)
脱税防止のため実施されており、財政部が2カ月分纏めて当選番号発表。末等はNT$200、特等はナントNT$10,000,000!駐在2カ月目でNT$200をゲット!(その後は全く当たっていません)

台湾の基本情報

 台湾の面積は約36,000km²で、九州にスッポリと入る大きさです。人口は約2,350万人(2016年5月現在)で、そのうち台北市には約270万人が住んでいます。98%が漢民族で、残りの2%は原住民族(政府認定16民族)です。公用語は北京語で、台湾語(閩南語)と客家語も話されています。(地下鉄では北京語→英語→台湾語→客家語の順に4言語で車内放送が行われています)気候は北回帰線(嘉義と花蓮を通過)を境界に、北は亜熱帯気候、南は熱帯モンスーン気候です。

社員旅行を実施

 あるときスタッフとの会話の中で、「合併前は毎年、社員旅行に行ってましたよ」「他の日系企業は最近も行っているそうですね」という話題か出たことかがきっかけで、TFR台北駐在員事務所“初”の社員旅行を実施しました。他の日系企業の情報をリサーチし、事前に海外事業企画部からの承認も得て、初年度の今回は手始めに国内1泊2日で太魯閣と花蓮へオフィスを離れ、リラックスした環境の中、親睦を深める有意義なひとときとなりました。今後も予算が許す限り継続していきたいと思っています。

写真:社員旅行(1)

写真:社員旅行(2)

写真:社員旅行(3)