Global Eyes

東南アジアからのレポート

REPORTER: ダッカ駐在員事務所 山本 健次

2017年2月 Dhaka バングラデシュ・ダッカ

発展途上の市場でビジネスチャンスを掴むために

REPORTER: ダッカ駐在員事務所 山本 健次

不安定な情勢ながらも、衣料生産拠点として世界中から注目されるバングラデシュ。
この地でさらなるビジネスチャンスをうかがうダッカ駐在員事務所の“現在”を、現地情報とともにお伝えします。

ダッカ駐在員事務所の概要

 ダッカ駐在員事務所は2010年2月に設立され、所長は私で3代目になります。事務所はボナニ地区のEXPRESS HOUSEの中にあります。近隣にはローカルレストランや他企業も密集しており、バングラ版“東京・丸の内”といったところです。取り扱いアイテムはTシャツ類(タンクトップ/キャミソール含む)・セーター・綿パン・ジュート(カーペットの裏地)・ニットショートパンツなどですが、内訳の比率でいうと、その70%がTシャツ類であり、輸出総額は約6百万$です。今日に至るまで本事務所は、それぞれの時代で数々の苦労がありましたが、未だ発展途上にあり、伸び代は十分にあります。世界は衣料生産拠点としてのバングラデシュにまだまだ期待感を持っており、特に一般特恵関税制度の中、欧米諸国はバングラデシュの輸出額の43%を占め、衣料品事業の拡大を継続しています。その一方、日本向け輸出については、バングラデシュの輸出先構成比率においてたったの3%を占めるに留まっています。もちろん、これにはバングラデシュのエネルギー事情、納期管理能力、生産ロットなど、さまざまなマイナス要因も影響しているといえるのですが、その分、まだ十分に拡大の余地があるといえます。

写真:毎日がこの渋滞との戦いです毎日がこの渋滞との戦いです

写真:ダッカ駐在員事務所が入るビル外観ダッカ駐在員事務所が入るビル外観

メンバー紹介

 現在、当事務所は現地スタッフのMD3名・QC6名・経理1名・ドライバー1名と、私の計12名の構成です。仕事は全て英語で行っています。今年はQCとして当事務所初の女性スタッフも1名増員しました。一人ひとり個性・宗派は違えども、チーム一丸となり、さらなる領域へ進んでいこうと強く思います。私は最高のメンバーと巡り合えたと思っていますが、ただひとつ、困っていることがあります。これはバングラデシュ人の気質なのか、個人の性格なのかわかりませんが、ミーティングの度に、話し合えば話し合うほど、それぞれが勝手に話を始めてしまい、何が議題で何が結論なのか、訳がわからなくなることです。興奮した者がベンガル語で話し出すこともあり、結果、誰も他人の話を途中から聞かなくなるのです。その度に注意や教育しても、また違う人が自分の意見のみを主張し出し、他人の意見にも耳を傾けるのが会議なので、皆で改めていこうと思います。

写真:メンバー紹介

今後の展望について

~食事について~

写真:事務所にて昼食事務所にて昼食

 前任者から事務所の周りを含め、数々のレストランを紹介いただき、赴任当初は時々1人で外食をしていました。しかし、行き先のレパートリーが少ない(この国ではローカルレストランの利用は外国人にはかなりハードです…)、一人前の量が多過ぎる、そして7月の事件以降は外食が禁止されたなどの理由から、最近は専ら事務所や家で自炊しています。自炊といっても私は残念ながら料理ができないので、日本帰国時に妻が用意してくれる日本の冷凍食品やレトルト食品、チョコレート中心の菓子類などの食料を約40kgほど、せっせとバングラまで運び、それをこまめに解凍しながら口に運んでいる次第です。また、買ってきた肉を炒めて食べたりもしています。

 また、日本からの出張者の皆さまも心優しい方ばかりで、私のためにお酒・米・アイスコーヒーなどを日本から運んできてくれます(私から、「これとこれを持って来て」とメールでリクエストすることもありますが…)。

 私はあまり料理にこだわるタイプではないので何とか過ごしていますが、やはり、たまに日本に帰ると、ステーキだの寿司だの、当地では食べられない料理をたらふく食べることが習慣になってしまいました。もしかすると、体のどこかで日々ストレスを感じているのかもしれません。

~駐在員の余暇の過ごし方~

写真:ジムにてジムにて

 ダッカには3つのゴルフ場があり、7月の事件が起こるまでは毎月2回程度、日本人会・商工会のコンペでプレーしていました。とはいえ、全く上達もしなければ向上心も沸かず、結局、事件以降はそれを理由にほぼやっていません。その代わり、こちらに来てから凝り始めたのがジム通いです。出張者が来ない限りホテル内にあるジムでランニング・筋トレで90分ほど汗を流すことが今の私の日課です。その後、シャワーを浴びるといつも爽快な気分に浸れます。お陰さまで今ではお腹も凹み、少しは筋肉も付いてきたように思っています。日本での私の生活からは考えられない生活リズムの変化です。たまに麻雀をすることもありますが、それ以外は日本から持ち込んだ機器を利用して日本のテレビをひたすら見続けています。

~バングラデシュ人の余暇の過ごし方~

 因みにバングラデシュ人の余暇についても少しお話をしましょう。この国は基本的に飲酒禁止でその施設も少なく、観光地も乏しく、日本のようにショッピングを楽しむ場所も少ないです。そのため、家で食事会をするか、家ではクーラーもなく暑過ぎるので川・家のほとりに出て友人や親戚同士でおしゃべりを楽しみます。それ以外はほぼやることがないのが正直なところです。

 また、当地ではクリケットがメジャースポーツであり、公園では子供たちが裸足でクリケットを楽しんでいます。また、国別対抗戦になると国を挙げてテレビ観戦することにもなります。

写真:路上で遊ぶ子ども達路上で遊ぶ子ども達

写真:クリケットを楽しむ子ども達クリケットを楽しむ子ども達

最後に

 当地へ赴任後、あっという間に1年半が経過しました。初めの頃はこの国の貧困と衛生面に圧倒され、また、イスラム国家に居住することにも少し違和感があり、何より食事面において相当の不自由を覚えました。しかし、1年半が経過した今は、何ごとも前向きに考えていますし、この国に親近感さえ覚えるようになりました。

 与えられた環境や任務は決して易しいものではありませんが、本社の皆さまのご協力・ご理解を得ながら全うしたい気持ちで一杯です。今後もバングラデシュ・ダッカ駐在員事務所をどうぞよろしくお願いいたします。また、皆さまのお越しを心よりお待ちしています。

写真:私が大好きなバングラの夕日私が大好きなバングラの夕日

バングラデシュ街角メモ

写真:バングラデシュに信号はなく、交通はすべて警察の手信号(?)で整理されますバングラデシュに信号はなく、交通はすべて警察の手信号(?)で整理されます

写真:屋根に乗っている人たちは切符を持っていないため、目的地近くに到着すると列車から飛び降ります屋根に乗っている人たちは切符を持っていないため、目的地近くに到着すると列車から飛び降ります

写真:バングラ版「喫茶店」バングラ版「喫茶店」

写真:バングラ版「大衆食堂」バングラ版「大衆食堂」