Global Eyes

東南アジアからのレポート

REPORTER: TEIJIN FRONTIER (VIETNAM) CO., LTD. 社長 三ッ股 健次

2017年12月 Vietnam ベトナム

グローバルな人材が育ち、
ダイナミックな成長を遂げるベトナム

REPORTER: TEIJIN FRONTIER (VIETNAM) CO., LTD. 
社長 三ッ股 健次

三ッ股社長からのメッセージ

 ベトナムでは、一年中、花が街を彩る。鮮やかな緋色の火焔樹、魅惑な紫色のバンラン、そして、全てを包み込む蓮の花、多くの華に心を奪われる。喧騒と鼓動に息吹くこの国の色を一層際立たせる。

 梶原一騎原作「愛と誠」の純愛を思い出させるこの街へようこそ。

 ホーチミン(旧サイゴン)では、雨季(5月から11月)と乾季(12月~4月)の2シーズンの常夏が続く。10月の今は、雨季。
私は、毎朝起きると、カーテンを開けて、空を見上げる。朝から、雨。

 「ああ、みんな大変だ。雨に濡れながら、バイクで通勤してくる。スリップ事故を起こさないように。」といつも祈っている。

 事務所のあるCenter Point ビルに着くと、濡れた髪をそのままに、色鮮やかなワンピースの裾を拭きながら、エレベーターに乗ってくる女性が目に付く。何事も無かったように、おしゃべりしている。雨にも、全く動じない。

 1975年4月ベトナム戦争終結後、1976年に南北が統一されてから40年以上が経過したこの国は、戦争の爪痕を残しながらも、未来へ躍動するエネルギーを感じさせます。近年は英語を話す若い人も多く、グローバル経済の中で、将来この国のかたちを支える人材が豊富に育ってきています。

写真:TFRVホーチミン事務所にて事務所スタッフと日光社長・藤本部門長TFRVホーチミン事務所にて
事務所スタッフと日光社長・藤本部門長

テイジンフロンティアベトナムについて

 TEIJIN FRONTIER (VIETNAM) CO., LTD.(以下、TFRV)は、ホーチミン事務所、ハノイ事務所、およびドンナイ省にあるFF-1 FACTORY(自社工場)の3拠点で構成されています。

 当社のルーツはかなり古く、アメリカによる対ベトナム経済封鎖時代の最中である1986 年に開設した日商岩井ベトナム事務所まで遡り、日系のベトナム生産拠点としては先駆者的存在でした。その後、2013年のFF-1 FACTORYとの統合を経て法人化し、現在のTFRVに至っています。このように自社工場と商社事務所がひとつになった特異な会社です。

 現在ハノイ事務所では、北の美女3名が、衣料を中心に雑貨、インテリア、産業資材などの仕事に取り組んでいます。またホーチミン事務所では、衣料担当17名、産業資材担当1名、品質管理担当11名、総務3名の総勢32名にて、スポーツ、カジュアル・子供服などの衣料繊維の生産管理やミシン糸の内地販売などに奮闘しています。

写真:テイジンフロンティアベトナム(1)

写真:テイジンフロンティアベトナム(2)

ホーチミン事務所のナショナルスタッフ

 一般的に転職が多いベトナムにおいて、会社に愛着を持ち、共に成長を目指してくれるナショナルスタッフは、TFRVの宝物です。

写真:ホーチミン事務所のナショナルスタッフ(1)

写真:ホーチミン事務所のナショナルスタッフ(2)

写真:ホーチミン事務所のナショナルスタッフ(3)

写真:ホーチミン事務所のナショナルスタッフ(4)

写真:ホーチミン事務所のナショナルスタッフ(5)

写真:ホーチミン事務所のナショナルスタッフ(6)

FF-1 FACTORYについて

 FF-1 FACTORY(以下、FF-1)は、2001年7月に設立された自社縫製工場です。場所はホーチミン市内から車で1時間ほどのドンナイ省LOTECO工業団地にあります。従業員数はおよそ400名で、スポーツ衣料を中心に年間約60万枚を生産しています。

 設立当初は大手メガスポーツアパレルなど欧米向けの輸出が大半でしたが、2007年頃より日本向けにシフトを図り、現在では大半がTFR機能衣料本部のお客さまである日系スポーツアパレル向けとなっています。

 今年3月より、大久保新工場長を旗頭に、「生産性向上・競争力の底上げ」を第一の目標に掲げ、全員で工場改革に取り組んでいます。さらに10月からは工場レイアウト変更の工事に着手しました。賃金上昇がそのまま原価上昇に反映されるという現在の厳しい事業環境に対し、生産効率化を追求し、さらに競争力を高めていくことで、将来への生き残りを賭けて戦っています。

 休日は日曜日だけの週休1日制なので、まさに体力勝負。今後、さまざまな商売形態が生まれるこの国で、自社工場を保有するということが、TFRの将来の大きな武器になることを確信して日々奮闘しています。

写真:FF-1 FACTORY(1)

写真:FF-1 FACTORY(2)

写真:FF-1 FACTORY(3)

写真:兼島 達矢

ベトナム最新リポート

異文化でのビジネス・生活について

兼島 達矢

●ビジネス上、気を付けていること
伝えるべきことはハッキリと

 日本と違い相手の心を汲み取る文化はないので、伝えるべきことはハッキリと口に出して相手に伝える必要があります。しかしストレートな表現や上から押さえ付けるような言い方をすると相手は理解する前に反発します。助言をする場合は、先ずは褒め言葉を述べた上で、「この部分をもう少し変えてみましょうか」という具合に話をする必要があります。

注意をするときは、会議室にて「1対1」で

 同僚の面前で注意されるのは日本人でも嫌なことですが、当地ではこれをやると即座に人間関係が崩壊します。

日常業務の細かいことに口出しをし過ぎてはダメ

 細かい部分に口出しし過ぎると、「では、気に入るように自分でやってください」と言われてしまうこともあります。ルーティン業務では各スタッフの個性とやり取りを尊重しながら、一番重要な部分のみ意向を伝えるようにしています。

●生活面での異文化サプライズ
雨の日は通信速度がダウン

 雨の日に通信速度が遅くなるのは当たり前。海底ケーブルが切断されて通信速度が致命的に遅くなることも多いです。通信速度が遅いと仕事だけでなく家庭にも影響します。自宅のインターネットテレビの画面が途切れ途切れになり、子どもの機嫌も悪くなり、ダブルパンチです。

救急車に道を譲らない

 救急車のお世話にならないよう、普段の健康管理が大切。

大雨の日はバイクがジェットスキーに

 大雨が降ると、道が“川”になり、バイクが“ジェットスキー”みたいになります。

写真:道が川になる道が川になる

写真:道が川になりバイクがジェットスキーみたいになる道が川になりバイクがジェットスキーみたいになる

牛の大群が歩行

 郊外の道路では普通に牛の大群が歩いています。

写真:道路に牛の大群道路に牛の大群

●ベトナム駐在員の休日の過ごし方

 TFRVは縫製工場(FF-1)を運営しているため週休1日制(日曜日のみ)である上に、ベトナムでは祝日が少ないため、年間休日数は70日程度です。

 娯楽が少ないベトナムでは、特にすることがありません。ですから、家族でスーパーに買い出しに向かったり、プールや公園に行ったりと特に変わったこともせずに過ごしています。

 しかしベトナムにはダナン、ニャチャン、フーコックなどのリゾート地が数カ所あり、飛行時間も短く行けるので、子連れにも優しく、日本とはまた違った雰囲気の旅行を楽しめます。

写真:ホーチミン事務所の社員旅行でニャチャンへホーチミン事務所の社員旅行でニャチャンへ

写真:フーコック島の日没フーコック島の日没