Global Eyes

東南アジアからのレポート

REPORTER: Teijin Polyester (Thailand) Limited & Teijin (Thailand) Limited 社長 堀井 哲也

2018年2月 Thailand タイ

事業環境の変化に適応しながら、
新規事業にチャレンジしていきます

REPORTER: Teijin Polyester (Thailand) Limited &
Teijin (Thailand) Limited 社長 堀井 哲也

堀井社長からのメッセージ

写真:TPL創立50周年の記念植樹祭にてTPL創立50周年の記念植樹祭にて

 Teijin Polyester (Thailand) Limited(以下TPL)は、1967年にポリエステル長短繊維の製造販売会社としてバンコク近郊に設立されました。また、Teijin (Thailand) Limited(以下TJT)は、1991年にTPLから30km北方のアユタヤ県にTPLの新工場として設立されました。

 TPJ・TJTの両社を合わせて約60万平米の敷地(東京ドーム13個分)に、現在日本人出向者12名を含む約1,000人の従業員が働いています。TJTはTPLの子会社の形をとっており、両社は完全に経営統合されています。社長以下、販売・管理部門も共通組織(兼務)で、現在TJTはTPLの第2工場として運営しています。

 昨年はTPLの設立50周年にあたり、記念行事も執り行いました。創業50年といえば、会社数5,000社にのぼるとされる在タイ日系企業の中でも屈指の老舗企業となり、当社は現在JCC(在タイ日本商工会議所)の理事企業(会員1,700社中僅か40社程度が選出される)にも選ばれています。

 TPL・TJTは、創業以来50年に渡って帝人ポリエステル繊維事業の基幹製造販売会社として、その海外事業展開を支え続けてきました。同時に、事業環境の変化に適応しながら、その役割と事業内容も変容させ続けてきました。当時、日本から輸出を行っていた原糸・原綿の代替品生産から始まり、アセアンの市場成長とともに年々生産量を拡大させ、自販企業に成長してきました。帝人グループにおいて日本での原糸・原綿生産の縮小が決まった2000年以降、長繊維の生産移管が先行して進められましたが、この数年は短繊維・工業繊維の構造改革が進められ、繊維事業の持つ差別化原糸・原綿の生産技術のほぼ全てがTPL・TJTに移管されてきました。現在はその総仕上げの段階まできています。

 こうした背景を受けて、TPL・TJTは日本市場向けには差別化品の生産拠点として、またアセアン・欧米市場向けには自販企業としての、2つの顔を持つようになりました。さらには、2011年の洪水を受けて自販の生産規模を縮小、その遊休スペースの再活用を目的にTJTにアラミドやタイヤコード・樹脂コンパウンドなどの生産を誘致し、帝人マテリアル事業の生産受け皿企業という3つ目の顔も持つようになりました。

 今後は、TFR技術・生産本部およびタイに新設される研究開発室(TFTIL)との連携により、研究開発拠点としての4つ目の顔も確立していきたいと考えています。また、新規事業にもチャレンジしていきます。前任の坂田社長がUNICEL(長繊維不織布)や新工法による護岸事業などの製品およびソリューションビジネスの種を既に蒔いてくださっています。それらを着実に育てて、5つ目、6つ目の顔も持ちたい…。複雑だけど変化に強い「わかりにくい会社」こそが、TPL・TJTが目指す姿です。

写真:Teijin Polyester (Thailand) Limited

  • 会社名:Teijin Polyester (Thailand) Limited
  • 設立:1967年7月
  • 操業開始:1970年4月
  • 資本金:548百万バーツ
  • 株主:TFR66.7%、その他33.3%
  • 従業員数:703名(うち日本人駐在員12名)
  • 敷地面積:297,000m²
  • 事業内容:ポリエステル繊維の製造・販売

写真:Teijin (Thailand) Limited

  • 会社名:Teijin (Thailand) Limited
  • 設立:1991年12月
  • 操業開始:1993年6月
  • 資本金:800百万バーツ
  • 株主:TFR75.5%、TPL24.5%
  • 従業員数:283名
  • 敷地面積:298,000m²
  • 事業内容:ポリエステル繊維の製造・販売

主な製造原糸・原綿

■異形断面
  • ウェーブロン®(カーテン用)
  • エアロカプセル®(衣料用)
  • ポリティ®(クッション材)

写真:ウェーブロン®ウェーブロン®

写真:エアロカプセル®エアロカプセル®

■単糸細de
  • デルタ® 用原糸(衣料用)
  • テピルス®(フィルター用)
■コンジュゲート
  • エスビロン®(衣料用)
  • トリクシオン®(衣料用)
  • バインダー綿(熱融着/ 衛材用)
■シック&シン
  • トリクシオン®(衣料用)
  • パージィ®(衣料用)
  • エルク®(熱融着/クッション材)

写真:エルク®エルク®

■特殊ポリマー練り込み
  • シルフィル®(衣料用)
  • ラピア®(衣料用)
  • マイティトップ®Ⅱ(寝装用)

写真:マイティトップ®Ⅱマイティトップ®Ⅱ

■高強力
  • パズモ®(衣料用)
  • モノフィラメント(自動車・工業資材用)

図:ポリエステル繊維の製造プロセス(一部紹介)

駐在員〈技術者〉の社内近況報告

 現在、TPL・TJT両工場では、ポリエステル重合、ポリエステル長繊維およびポリエステル短繊維の纏まった規模での生産活動を行っており、タイ人ラインマネジャーの技術アドバイザー(TA)として現在6名の日本人技術者が駐在しています。私たちTAは、その名の通り“アドバイザー”ですが、実際は日々の生産現場でサポートするだけでなく、当社の全製品の60~70%が日本顧客向け販売となるため、日本顧客並びにTFR本社の「タイ工場の技術担当者」としての立場から、両工場の全体運営についても技術面から支えています。

 直近の技術トピックスとしては、2014年11月に発表された「ポリエステル繊維構造改革」に沿って進められてきた「銘柄移管プロジェクト」が挙げられます。これは、日本の徳山工場で生産されてきたポリエステル短繊維44銘柄と、岩国工場で生産されてきたポリエステル工業繊維25銘柄を、TPL工場に生産移管するというプロジェクトです。

 2014年末には、ポリエステル長繊維(衣料用)の銘柄移管が完了し、付加価値銘柄の生産を実施しており、今回の短繊維、工業繊維の銘柄移管により、帝人のポリエステル繊維生産量の80~85%をこのTPL・TJTの2工場で占めることになりました。従来までの汎用銘柄を大量生産する工場とは異なる思想での生産技術と品質管理体制の作り込み(大きな変換)が必要でしたが、タイ人スタッフが中心になって精力的に技術を習得し、頑張りをみせてくれたことで、移管プロジェクトはほぼ計画通り完了できる見込みが立ちました。私たち技術アドバイザーは、これからもタイ人スタッフの潜在能力をうまく引き出し伸ばしていけるようサポートし、TPL・TJTの繁栄に貢献していきたいと思っています。

写真

写真:ローカルSVによる作業確認および指導ローカルSVによる作業確認および指導
※SV…スーパーバイザー(監督者)

写真:日向 靖治

駐在員〈営業マン〉の社内近況報告

日向 靖治

 営業部門は、衣料用長繊維・資材用長繊維・短繊維を販売する3部で構成されています。それぞれ商品・販売先・マーケットは違いますが、最近共通してリサイクルポリエステル商品の取り扱いが増えてきており、当ビジネスにおいて当社品がリサイクル商品であることを顧客に正式な形で証明する必要性が高まってきました。そこでTPL・TJTでは、昨年3月にリサイクル商品であることを証明する認証プログラムのひとつであるGRS認証を申請・更新するための社内横断組織「GRS委員会」(タイ人社員のみで構成)を立ち上げました。当委員会は、現在GRS認証作業はもちろんのこと、ポスター作成、勉強会など社員全員へのエコ意識を高める啓発活動を日本人駐在員と一緒になって展開しています。

写真:作業員含めたスタッフへのGRSについての説明風景作業員含めたスタッフへのGRSについての説明風景

写真:工場内のリサイクル商品を置く場所には必ずGRSの看板を設置工場内のリサイクル商品を置く場所には必ずGRSの看板を設置

写真:リサイクル商品を加工している工程には必ずGRSの看板を設置リサイクル商品を加工している工程には必ずGRSの看板を設置

写真:蓬田 裕樹

駐在員の休日①

現地のさまざまなコミュニティに参加するなど
休日も充実した生活を送っています

蓬田 裕樹

写真:開会式の様子。「バレー馬鹿」の集まりです(笑)開会式の様子。「バレー馬鹿」の集まりです(笑)

 タイの駐在員の休日というと、ゴルフをイメージされる方が多いでしょうが、駐在員の多いバンコクには、さまざまなコミュニティがあります。私は毎週日曜に日本人会のバレーボール同好会に参加しています。この団体には、いろいろな業種の社会人の先輩方、同世代の駐在員、駐妻さんがおられるので、仲間との会話には、日々刺激がいっぱいです。
昨年11月には「アジアカップ」と呼ばれる、東南アジアや中国各地の全13の国・地域の日本人駐在員が参加するバレーボール大会が開催されました。参加者はなんと約250人!この大会でバンコクチームが見事優勝しました!他国のチームにいた旧友とのまさかの再会などもあり、個人的には昨年一番の思い出です。

 また、私は妻がシンガポールに駐在しているため(日本人です)、月に一度程度、タイ―シンガポールの往来や、東南アジア各国の周遊(現地集合・現地解散なんてことも)も楽しんでいます。この辺りはLCCがたくさん飛んでいるので、週末だけで気軽に往来でき、非常に助かっています(しかもTPLからドンムアン空港が目と鼻の先!)。年末年始には、カンボジアのシェムリアップに行き、アンコールワットで初日の出を拝んできました。日本で過ごす休日の方が選択肢は豊富ですが、タイならではの休日を楽しめる駐在員の休日もなかなかいいものです。

写真:アジアカップで優勝!(前列でボールを持っているのが筆者)アジアカップで優勝!(前列でボールを持っているのが筆者)

写真:年末年始に訪れたアンコールワットにて年末年始に訪れたアンコールワットにて

写真:古坊 邦俊

駐在員の休日②

休日には家族みんなでタイのローカルな観光地を小旅行

古坊 邦俊

 私の休日の楽しみは家族とのタイ国内の小旅行です。

 日本からでは行くことが難しい( 行こうと思わなかった)タイのローカルな観光地や離島など、実際に行ってみると都会のバンコクとは違う、想定外の素晴らしい景色と、想定内のタイ特有の小ハプニングが数多くあり、いつも飽きさせません。また海沿いのシーフードや屋台も旅行の楽しみのひとつで、そこで摘まむ食事は、雰囲気も含めとても美味です(でも普通のレストランは…)。

 最近は、せっかくアジアにいるということでタイ以外の新たな発見を求めカンボジアやマレーシアなど近隣の国へ範囲を広げています。

写真:コームローイ(灯篭)祭りコームローイ(灯篭)祭り

写真:タイの離島にてタイの離島にて

現地スタッフがお薦めするお店紹介

 皆さんこんにちは、TPL&TJTへようこそ。

 既にご存知かもしれませんが、TPL&TJTはタイにおける大規模なポリエステル繊維工場のひとつで、TPLは創業50 年、TJTは同27年を迎えています。

 私たちの国タイは、常に世界中の方々から休暇旅行先の第一候補に選ばれています(本当ですよ!!)。皆さんが仕事で来られたとときには、タイは本当に楽しい所だと実感されるでしょう。

 もしTPL&TJTに来訪される機会があり、ディナーの行き先を決めておられない時に、仕事・プライベートにとっておきのレストランをご紹介します。

DE Facto Cafe and Eatery

 このお店はTPLから車で15 分ほどの近い場所にあり、パトゥムターニー県というバンコク郊外にあるとは感じさせない、居心地のよく、リラックスできる雰囲気のお店です。

 メニューは、タイ料理をメインとしたバラエティーに富んだ多国籍料理で、綺麗で凝った盛り付けもなされています。もし皆さんがTPLから立ち寄られれば、スペシャルなディナーを楽しむのに最高の場所だと、きっと感じられることでしょう。素晴らしいひとときを過ごされること間違いなしです。

写真:現地スタッフがお薦めするお店紹介(1)

写真:現地スタッフがお薦めするお店紹介(2)

写真:現地スタッフがお薦めするお店紹介(3)

写真:現地スタッフがお薦めするお店紹介(4)

写真:現地スタッフがお薦めするお店紹介(5)