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中国からのレポート

REPORTER: 日岩帝人商事(上海)有限公司 青島事務所 名倉 英一郎

2011年6月 Qingdao 中国 青島

北京オリンピックから3年、急速に発展する青島の今

REPORTER: 日岩帝人商事(上海)有限公司 青島事務所 名倉 英一郎

自然豊かで活気にあふれた青島の街

地図

 青島市は2010年現在、中心部人口が276万人、行政地区全体で760万人の大都市です。海に近く、マリンスポーツが盛んな街で、2008年の北京オリンピックのさいには、セーリングヨットの競技場となりました。夏には中国各地から海水浴や「ビール祭り」のために、多くの観光客が訪れます。さらに、山の自然と穏やかな気候にも恵まれていて、中国国内でも人気の高い街です。2015年に地下鉄が完成すれば、交通も至便となり、当地の発展の勢いは止まりそうにありません。 小売店としては新しくさまざまな形態のショッピングセンターができていますが、最初は好調でも流行り廃りの変化が速いです。今、青島で最も調子のいい小売店はジャスコで、立地条件がよかったり、富裕層が近くに住んでいたりする店は、特に営業成績がいいようです。中国は好景気だとよく言われますが、スクラップアンドビルトの流れが速く、競争は激化しています。 日本人居留者は4,000人ほどで、今年、日本人学校の生徒数が113人と過去最高となりました。日系企業では、食品(農産・水産物加工)関連企業の進出が最も多く、繊維は2番目です。繊維製品では、インナ-商品及びカットソー商品、低価格大量生産の商材が多い地区です。

写真:青島は、2008年北京オリンピックでセーリング競技の会場に 写真:オリンピック当時に藻が大発生。中国の威信をかけて漁船を集め、藻を回収した。
青島は、2008年北京オリンピックで
セーリング競技の会場に
オリンピック当時に藻が大発生。
中国の威信をかけて漁船を集め、藻を回収した。

おめでた続きの青島事務所

 青島事務所では、取り扱いの7割以上がカットソー製品となっており、日本とのやり取りを繰り返しながら、青島地区のみならず山東省各地の工場と協力して、生産に取り組んでいます。業務としては納期管理・品質管理がメインですが、日系大手量販店への納品も、一部で実施しています。 青島事務所のスタッフは現在13人で、そのうち約90%が女性スタッフです。今年は3人が妊娠して、うち2人がすでに出産とおめでたい状況が続いており、事務所内も新しい命の誕生とともに活気に満ちあふれています。

住宅事情

 オリンピックの後、青島の住宅価格は急ピッチで上昇しています。海側で5、6年前に1m²あたり6,000元だったのが、現在は20,000元以上に跳ね上がっており、3~4倍の上昇率になっています。100m²のマンションが200万元、日本円で2,500万円以上にもなります。 郊外の安いマンションでも150万元程度。年間の平均収入が日本の5分の1ぐらいですから、非常に高い買い物です。しかし、中国では、男性は結婚するさいに自分の家を買うという習慣があるため、新しく家を買う人が圧倒的です。そのことと富裕層の投機が相まって、住宅の値段はなかなか下がらず、一般市民の不満は高いです。家を購入するときには、親が金を出す場合も多く、男の子を持つ親は大変だとのことです。事務所の唯一の男性スタッフも最近、長期ローンで家を購入しました。共働きで頑張って仕事をしています。会社まではバスで1時間ほどです。

写真:青島ヨットハーバー(1) 写真:青島ヨットハーバー(2)
青島ヨットハーバー

結婚事情

 青島市でも都市化が進み、結婚に対する認識もかなり変化してきています。中国は男女完全平等のため、女性が男性に望む要求が非常に高く、晩婚化が進んでおります。農村では、男性が多く女性が少ないのですが、都市部では逆です。女性の方が多いようです。しかも、20代後半の世代は、一人っ子政策のため一人っ子が多く、海外留学の経験者を中心に所得の高い女性も少なくないので、結婚相手にも高い給与を望むケ-スが多いようです。そのため、なかなか相手が見つかりにくいのだと新聞などでよく紹介されています。 結婚相手探しのために、さまざまな相 会(合同コンパのようなもの)が開かれていて、多くの男女が参加しています。事務所内の独身女性も、よき伴侶探しに一生懸命努力しています。

最後に…

 山東省の人は、のんびりしていて効率を重視せず、信用や人間関係を重んじます。そのため最初はスピード感がなく苦労しますが、しだいにやりやすくなってきます。素晴らしい土地で働けることを感謝して、町の発展と同じく青島事務所もNI帝人商事の発展に貢献していけるように頑張りたいと思います。皆様にも感謝いたします。ありがとうございます。

写真:昨年の社員旅行。珠海から望むマカオ
昨年の社員旅行。珠海から望むマカオ

街角MEMO 1 青島名物B級グルメ紹介

写真:アサリ炒め

写真:糖球

写真:できあがりできあがり

写真:イカ墨水餃

1. アサリ炒め

 青島市の特産はアサリで、日本にも輸出されています。地元で1番人気がこのアサリ炒めです。唐辛子で辛く炒めるのが一般ですが、写真は通常のネギとショウガの味付けです。青島人は夏にアサリを食べながら、青島ビールを飲むのが一般的です。夏はなぜだかわかりませんが、Tシャツの裾をたくし上げ、「ビ-ル腹」を出して歩く男性が多いです。

2. 糖球

 サンザシを砂糖水あめでコーティングしたお菓子です。1本2元(約25円)から5元で、中のサンザシの酸味と外側の水あめの甘さのバランスが絶妙。人気のあるお菓子です。毎年2月に青島で開かれる「糖球会」という催しでは 多くの屋台が店を出し、大勢の観光客が訪れます。

3. 春川鉄板鶏

 青島地区は10万人の韓国人が生活していて、大勢力を誇っています。そのため、ある意味、韓国料理は青島名物になっています。おいしい韓国料理はたくさんありますが、1番のお勧めはこの料理です。キャベツを大きな鉄板で炒め、鶏肉を炒め、トッピングでチーズをかけます。辛くて安くて(1人前40元=約500円、3人でも2人前で十分)大満足の味です。この店はいつも行列ができています。

4. イカ墨水餃子

 餃子は一般的でよく食べに行きますが、写真の黒いのがイカ墨餃子で、皮にイカ墨が練りこんであります。具にはイカが入っていて、とてもおいしいです。

写真:青島ナップスの董事長、総経理とともに
青島ナップスの董事長、総経理とともに

街角MEMO 2 青島お勧め観光スポット

1. ビール博物館

 青島ビールの歴史がわかる博物館です。できたての青島ビールも楽しめます。最初に青島にビール工場を造ったのはドイツで、第2次世界大戦中は、日本のアサヒビールが生産していました。その後、中国がそれを受け継ぎ、現在にいたっています。中国国内で青島ビールの売上ランキングは2位で、1番は雪花ビールとのことです。青島ビールは生が1番うまいです。

写真:家族でビール博物館へ(2008年)(1) 写真:家族でビール博物館へ(2008年)(2) 写真:家族でビール博物館へ(2008年)(3)
家族でビール博物館へ(2008年)

2. 青島マリーナシティ及び旧オリンピック会場

 旧オリンピック会場の近くに最近、ショッピング施設が出来ました。海岸を散歩したり、海を眺めながら食事が楽しめたりする、現在一番人気のスポットです。毎年ヨット教室も開催されていて、ここだけを見ると中国ではない外国のリゾート地のような印象を受けます。

写真:青島マリーナシティ 写真:夏の子どもヨット教室(1) 写真:夏の子どもヨット教室(2)
青島マリーナシティ 夏の子どもヨット教室

3.

 古くからある道教の聖地で、水が綺麗で多くの人が登山に訪れます。夏には夕方近くに登り、人がいない川で泳ぐのが一番気持ちよく楽しみです。

写真:老山