ニュースリリース

2017/12/13
タイTPL社が創立50周年
ポリエステル繊維のグローバル生産拠点へ

 帝人株式会社(本社:大阪市北区、社長:鈴木 純)は、2014年から進めてきた構造改革の一環として、タイにおけるポリエステル繊維の製造・販売拠点であるテイジン・ポリエステル(タイランド)(Teijin Polyester (Thailand) Limited、本社:タイ・バンコク、社長:堀井 哲也、以下「TPL」)に、国内工場からポリエステル繊維の主要銘柄の生産移管を進めてきました。そして、TPLが創立50周年を迎えたこのほど、それらの対応が完了しました。

 帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:日光 信二)のグループ会社であるTPLは、この機に帝人グループにおけるポリエステル繊維の戦略的なグローバル生産拠点としてスタートを切ることになります。

 帝人グループは、1966年にタイにポリエステル繊維の販売・輸出入拠点を開設し、1967年よりポリエステル繊維の生産・販売事業を開始しました。1991年には生産・販売拠点を増設し、1996年にはゴム資材の生産・販売拠点を開設するなど、着々と業容を拡大してきました。

 そして、2014年11月に発表した帝人グループの修正中期計画において、岩国事業所、徳山事業所におけるポリエステル長繊維および短繊維の生産をTPLに生産移管することとし、以降、ポリエステル繊維の生産・加工機能をタイと松山事業所に集約すべく強力に推進してきました。

 このたび、計画していた生産移管が完了したことにより、TPLはポリエステル繊維の戦略的なグローバル生産拠点となり、高機能かつ高品質で安定供給が可能な生産体制が確立したことになります。また、ASEANと日本や中国などとの自由貿易協定を活用し、日本の繊維産地や中国のグループ会社などと連携を強化することにより、機能や用途に応じたコスト競争力のある製品を顧客に提供できる体制が構築できました。

 帝人グループはタイをグローバル生産における重要地域と位置づけており、ポリエステル繊維のみならず、アラミド繊維の生産やポリカーボネート樹脂の販売など高機能マテリアルの戦略拠点化を進めています。さらにヘルスケア事業においても、人工関節など先端医療機器の研究開発拠点を構えており、タイをASEANの中核拠点として、顧客に向けて新たな価値を創造し続けていきます。

当件に関するお問合せ先

帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL:(03) 3506-4055

参考資料

【タイで生産している高機能ポリエステル繊維/製品】

1. 長繊維

スポーツ用途

■デルタ®:
欧米のメガスポーツアパレルに多数採用されている、ストレッチ性を含めた機能、物性、品位を高次元で融合させた織編物
■パズモ®:
従来のポリエステルに比べ、約1.5倍の引っ張り強度を持つポリエステル素材
■カルキュロ®:
特殊仮撚り加工技術により、従来にはない高度な異形化を実現した不定形異形断面の吸汗速乾素材

写真:デルタ®デルタ®

写真:カルキュロ®カルキュロ®

図:パズモ®パズモ®

■ウェーブロン®
■エアロカプセル®

ファッション/ユニフォーム用途

■トリクシオン®:
2種の異なるポリマーを貼り合わせることで、ウールライクな高級梳毛調を実現したポリエステル繊維。優しいタッチの風合い、外観性とストレッチ機能を両立した素材

写真:トリクシオン®トリクシオン®

写真:エスビロン®エスビロン®

■エスビロン®:
高いストレッチ性と形状回復性を併せ持つ素材
■ウェーブロン®
■カルキュロ®
■デルタ®用原糸

インテリア用品

写真:ウェーブロン®ウェーブロン®

写真:エアロカプセル®エアロカプセル®

■ウェーブロン®:
四つの山扁平状の断面を有する機能性繊維。防透性や防視認性、吸汗・速乾性を有する
■エアロカプセル®:
繊維そのものの中に大量の空気を封じ込めた高中空構造糸

1. 短繊維

自動車用途

写真:エルク®エルク®

写真:ポリティ®ポリティ®

■エルク®:
軽量性や蒸れにくさといった機能面や、燃やしてもシアンガスが発生しないといった安全面などにおいて評価されているウレタン代替の高機能ポリエステルクッション材。繊維構造の交錯点に優れた安定性を持たせることで、弾力性・耐久性・通気性などに優れるため、車両クッションやマットレス、枕など幅広く使用されている
■ポリティ®:
優れた嵩高性、弾力性、耐久性に加え、本来疎水性のポリエステルに吸汗性という機能付与した新タイプの中綿用素材。シートやクッションに使用
■ウォシュロン®

フィルター用途

写真:テピルス®テピルス®

■テピルス®:
分散性・抄紙工程性に優れる湿式不織布用ポリエステル繊維。繊維径や繊維長を自在にコントロールすることで多様なニーズに対応。RO膜の支持体としてグローバルトップシェアを有する
■衛材用バインダー綿:
融点の異なる2種のポリマー短繊維を熱融着することで作られる機能性綿

寝装・インテリア用途

■ウォシュロン®:
洗濯しても、ふっくらした嵩高感、優れたクッション性、軽量性を有する「洗えるふとん綿」
■マイティトップ®Ⅱ:
防ダニ、抗菌防臭効果を持つ中綿素材
■フィルケア®
洗濯耐久性のある抗菌防臭綿。1本の繊維に3つの孔がある3孔中空構造となっており、繰り返し洗ってもへたりにくく、回復性に優れている

写真:ウォシュロン®ウォシュロン®

写真:マイティトップ®Ⅱマイティトップ®Ⅱ

写真:フィルケア®フィルケア®

■エルク®
■ポリティ®

【タイにおける帝人グループの活動】

  • 帝人グループは、1966年にタイにポリエステル繊維の販売・輸出入拠点を開設しました。その後、1967年よりポリエステル繊維の生産・販売事業を開始、1991年には生産・販売拠点を増設、1996年にはゴム資材の生産・販売拠点を開設するなど、タイをアジア地域での事業活動の重要拠点の1つとしてきました。
  • 2013年9月には新たな現地法人を開設し、耐熱性の高い後染め可能なメタアラミド繊維の生産を行っています。2014年6月にはタイヤコード工場を新設しており、現在、タイ国内でグループ会社9社が事業展開し、約1,900人の従業員を擁しています。
  • タイ国内に工場を持つ企業としての責任を果たすべく、様々なESH(Environment、Safety、Health)活動に取り組んでおり、タイの安全賞として最も権威のある「National Occupation Safety and Health Award」を何度も受賞しています。
  • 地域貢献、CSR活動にも力を入れており、たびたび発生する洪水の際には率先して周辺住人の救助にあたり、避難場所も提供してきました。また、TPLは2012年より日本やアジアのサッカー界の発展を目指す「一般社団法人JDFA」のオフィシャルスポンサーとしても活動しており、タイで開催するサッカークリニックなどのサポートを通じ、タイや東南アジアの子供たちがサッカーに抱く「夢」を応援しています。また、本年からはタイの一貫教育機関の小学部であるアサンプション・カレッジ・プライマリー・セクションとペットボトルのリサイクル活動を展開しています。
  • さらに今年5月から、タイの若き国民的英雄であるサッカーのチャナティップ・ソングラシン選手を広告に起用し、タイ国内における優秀人財の確保に向けてテイジンブランドの認知度向上を推進しています。

《帝人グループのタイ国内各拠点と展開事業》

テイジン・コーポレーション(タイランド)(TLT) アラミド繊維の製造販売と樹脂製品の販売
テイジン・ポリエステル(タイランド)(TPL) ポリエステル長繊維・短繊維・工業繊維の製造販売
テイジン(タイランド)(TJT) ポリエステル長繊維・短繊維の製造販売
テイジン・コード(タイランド)(TCT) 産業用伝動ベルトの芯体コードおよび
ホース用コードの製造販売
タイ・ナムシリ・インターテックス(TNI) ポリエステル長繊維織物の製造販売
テイジン・フロンティア(タイランド)(TFRT) 繊維製品のタイ国内販売および輸出入業務
テイジン・FRA・タイヤコード(タイランド)(TFA) タイヤコードの撚糸、製織、接着加工
(2018 年度フル稼働開始見込)
Nakashima Medical Technical Center (Thailand) Limited 人工関節、骨接合材料、手術器械などの研究開発
TOMAC ASIA CO., LTD 各種機械装置等の設計、製作および販売