TEIJIN 帝人フロンティア株式会社 新卒採用サイト2019

経営陣から皆さんへ

打算だけでは成功できません。
嘘をつかないこと、
ごまかさないこと、が大切です。

常務取締役
産業資材第一部門長
 前田 伸二

常務取締役 産業資材第一部門長 前田 伸二

学生の頃、私はマスコミで働きたいと考えていました。しかし就職活動に失敗して、この希望が叶えられなくなり、翌春に卒業を控えた12月末、「商社も面白そうだ」と、当社(当時の帝人商事)を訪問しました。そして幸いにも、何が気に入られたのかはわかりませんが、採用されました。「それなら頑張ってみよう」と入社し、産業資材部門に配属されましたが、新米社員に与えられた仕事は、想像していた「商社」のイメージとは程遠く、自動車関連メーカーなどの顧客に対して、決められた商材を決められた場所・時間に決められた量だけ確実にお届けすることの繰り返し。また、顧客に新しい提案をしても、なかなか採用を決めてもらえず、「なんて変化のない毎日だろう」と感じました。そんな見方しかできなかったのは、当時の私が仕事の本質を理解していなかったからなのですが、居酒屋で上司に「辞めたい」とこぼしたこともありました。そんな私が今、産業資材部門の長を務めています。

転機が訪れたのは、入社して2年ほど経った頃、先輩と某顧客を訪問した時でした。提出した見積書に、合計1円の計算ミスがあることが発覚。先輩は慌てて指を舐め、文字をこすり消して書き直そうとしました。それを見ていた顧客側の担当者は、笑いながら「会社に帰ってから書き直して、改めて提出してくれればいいから」と、ミスを問題にされなかったのですが、普段は冷静な先輩がとっさに子供のような行動をとったことに、私はある種の感動を覚えました。「この仕事には、こんなふうに体が反応してしまうほどの本気さ、実直さが必要だったのか!」と。実は、「辞めたい」と上司に伝えた時、「なるほど、今の君には他の仕事のほうが向いているかもしれないね」と言われていたのですが、その言葉の意味がわかった気がしました。以来、「この仕事を全部マスターしてやろう」という気になったのです。 産業資材を商うということ、例えば自動車用の繊維資材を提供することは、日本の巨大産業の品質や生産計画を「黒子」として支えることです。決められたものを決められた場所・時間に決められた量だけ確実にお届けできないと、自動車の安全性を損なったり、生産ラインを止めてしまったりします。また、自動車のスペックは短くても数年、長ければ10年以上も変わりませんから、新しい提案が即座に採用されるはずがなく、何年間にもわたって提案を繰り返し、品質評価をクリアせねばなりません。責任重大なのです。顧客から心底信頼されねばならないのです。

こうした責任は、打算だけでは果たせず、相手の立場に立ちきってこそ果たせるものです。また、本当の信頼は、嘘をつかない、ごまかさないといった本当の付き合いからしか生まれません。このことに気付いた私は、「この業界に一番詳しい人間になろう、正直に商売ができるだけの知識を身につけよう」と決意し、顧客の工場を見学し、関連書籍を読み漁り、いろんな情報をファイリングすることを開始。ファイルは数年後、数十冊になりました。こうして顧客を知り、上司、先輩、仲間たちと、より迅速で確実なデリバリーや、より高品質な資材を企画し、工夫して、実現してきました。

現在、産業資材部門の事業規模は、私が入社した頃の3倍にまで成長しています。2012年には中国でエアバッグ用基布を生産する合弁会社が本格稼働し、2014年にはタイでタイヤコードの生産・加工を行う合弁会社ができました。また、タイのホースコード工場でも、生産設備を増強しています。私が長らく携わってきた自動車用繊維資材ビジネスは、帝人グループの注力分野の一つとなり、かつてない規模に拡大しています。もちろん、これは私一人でできたことではありません。多くの同僚たちの努力と失敗と成功の積み重ねによるものです。

学生の皆さんに伝えたいのは、就職活動も顧客との信頼関係づくりと同じだ、ということです。質問への流暢な回答よりも、愚直さ、謙虚さと素直さと誠実さのほうが大切です。また、なるべく早く「社会人になる覚悟」を決めていただきたいと思います。自分の思い通りにいかなくても、それはもう過去のことと割り切って「今、目の前にある、未来への可能性」にチャレンジしてください。そんな可能性を実現するための愚直な努力は、きっと大きな実りをもたらすはずだと信じています。

常務取締役
産業資材第一部門長
 前田 伸二

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