ニュースリリース

2019/06/06
コットンの質感と優れた機能性の両立を実現
アスレジャーに最適な素材「アスティ」の開発と販売

写真:「アスティ」(1)

写真:「アスティ」(2)

 帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:日光 信二)は、コットンの外観および風合いと、吸汗速乾性やUVカット性などの優れた機能を兼ね備えた、アスレジャーに最適なコットン調ポリエステル高機能素材「アスティ」を開発しました。
「アスティ」は、毛羽のある短繊維ではなく、ポリエステル長繊維でコットン調を実現し、かつリサイクル原料による繊維を使用していることから、環境にも配慮した素材です。

 帝人フロンティアは、「アスティ」を2020年秋冬のスポーツ・アウトドア向け衣料の重点プロモート素材と位置付け、ファッション用途などに向けて拡販していきます。

1. 開発の背景

  • (1) 近年、衣料市場ではアスレジャーが定着し、スポーツウェアやアウトドアウェアをタウンユースにも使用できるような、質感と機能性を併せ持つ素材へのニーズが高まっています。
  • (2) しかし、スポーツ・アウトドア向けの衣料においては、吸汗速乾やムレ感の軽減などの機能を持つ素材の開発は進んでいるものの、素材感がタウンユースに向かず、ナチュラルな外観や風合いを出すために綿や綿混素材が多く採用されてきましたが、綿には速乾性がないため、汗によるべとつきや汗冷えが課題となっていました。
  • (3) こうした中、帝人フロンティアは、リサイクル原料を用い、糸加工の効果を最大限に発揮させる原糸技術と、一本の糸の中に細い部分と太い部分を不均一に混在 させる高次斑延伸糸加工技術を駆使することによりコットンの外観および風合いと、吸汗速乾性やUVカット性などの優れた機能とを兼ね備えたコットン調高機能素材「アスティ」を開発しました。

2. 技術の概要

原糸・加工糸技術

次の技術を組み合わせることにより、当素材の持つ機能性を実現しました。

① 糸加工の効果を最大限に発揮させる原糸技術

② 一本の糸の中に細い部分と太い部分を不均一に混在させる加工糸技術

③ コットン調の質感と効果的な毛細管現象を付与する複合化糸加工技術

「アスティ」用加工糸の側面写真

製編技術 適正な編み組織と密度設定による構造最適化技術を用いることで、コットンの外観および風合いを実現しています。
染色加工技術 不均一な太さにより、天然繊維のようなまだらな色合いを最大限まで発現させています。

3. 素材の特長

質感
  • コットン調の自然な外観とやわらかな風合い
  • 微細凹凸による肌触りの良さ
機能性
  • 特殊な加工糸構造による毛細管現象で得られる優れた水分拡散性
  • 糸の太さ斑による表面凹凸が発汗時のべとつきを軽減
  • 防透糸を用いた高密度編地設計によるUVカット、遮熱機能、および防透性
耐久性
  • 高密度編地構造による優れた抗スナッギング(*)性および耐摩耗性

    (*)スナッギング:引っ掛かりにより、繊維・糸が生地表面から突出し、引きつれなどを起こす現象

環境対応
  • リサイクルポリエステル糸を使用
  • 長繊維を使用していることから毛羽がなく、繊維の抜け落ちが発生しにくい

4. 今後の展開

  • (1) スポーツ・アウトドア衣料をはじめ、ファッション衣料、学生服・ユニフォームなどの機能衣料向けに幅広く用途展開し、拡販を図っていきます。
  • (2) 初年度(2020年度)20万m、3年後(2022年度)100万mの販売を目指します。

当件に関するお問合せ先

帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部
TEL:(03) 3506-4055