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2017/11/21
通年性・季節性アレルギー性鼻炎患者の意識・実態調査結果*を発表

-通年性アレルギー性鼻炎患者について判明した実態-

  • 49.1%は重症度「中等症」以上(スクリーニング調査)以下、本調査結果
  • 56.8%が「持って生まれた体質だ」と回答
  • 62.4%が「治療を受けていない」と回答
  • 一方で、「できれば完全に治したい」が66.5%
  • 舌下免疫療法の実施意向は、医師から説明を受けた患者で48.8%、説明を受けていない患者では23.7%、
  • 防ダニ寝具カバーの利用意向は「認知者」で60.3%、「非認知者」では36.2%、
  • 空気清浄機の利用意向は、「認知者」で68.6%、「非認知者」で50.9%
    ⇒対処法の認知者と非認知者の利用意向に差がある可能性

 ダニアレルギーの啓発を行っている株式会社サンゲツ、塩野義製薬株式会社、ダイキン工業株式会社、帝人株式会社の4社**は、通年性アレルギー性鼻炎患者の疾患に対する認識、行動の実態、現在の治療への評価や今後の治療・対策の方針について明らかにすることを目的に、インターネットによるアンケート調査を行いましたので結果をお知らせいたします。

 本調査は、千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教授 岡本美孝先生に調査票の監修を頂きました。

 調査は、35,000人についてスクリーニング調査を行い、2017年3月に通年性アレルギー性鼻炎患者800名、その比較対照として季節性アレルギー性鼻炎患者800名の計1,600名について本調査を行いました。アンケート調査結果は、論文として2017年10月に学術誌で発表されました*。

通年性アレルギー性鼻炎患者について判明した主な調査結果は下記の通りです。詳細は「調査結果資料」をご覧ください。

1. 鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2016年版(改訂第8版)」(以下、ガイドライン)に基づく通年性・季節性アレルギー性鼻炎患者の重症度(スクリーニング調査から)
⇒10代では中等症以上が6割を超えている(図1)
  • 通年性・季節性患者別では、通年性患者で「中等症」以上が49.1%、季節性患者で46.1%
  • 年代別にみると、10代の「中等症」以上の割合は通年性患者で63.0%、季節性患者で61.6%と、いずれも6割を超えた
2. アレルギー性鼻炎に対する認識
⇒通年性患者は、「症状が重いと感じていない」が51.8%、「慣れてしまって普段は気にしていない」が54.3%だが、「できれば完全に治したい」は66.5%(図2)
  • 「症状が重いと感じていない」:通年性患者は51.8%、季節性患者では32.0%で、通年性患者は19.8ポイント高い
  • 「仕事や勉強、日常生活などへの影響が大きいと感じていない」:通年性患者は50.0%、季節性患者は28.3%で、通年性患者は21.7ポイント高い
  • 「慣れてしまって普段は気にしていない」:通年性患者で54.3%、季節性患者では31.1%で、通年性患者は23.2ポイント高い
  • 「できれば完全に治したい」:通年性患者で66.5%、季節性患者では74.9%
3. アレルギー性鼻炎に対する捉え方
⇒通年性患者で、鼻炎の症状を「持って生まれた体質」と考えている患者は56.8%、「治療法によっては長期寛解をめざせる病気だ」と考えている患者は25.9%と3割以下(図3)
  • 「持って生まれた体質だ」:通年性患者では56.8%、季節性患者では42.7%で、通年性患者が14.1ポイント高い
  • 「治療法によっては長期寛解をめざせる病気だ」:通年性患者は25.9%、季節性患者では29.2%といずれも3割未満
4. アレルギー性鼻炎に対する知識や学習態度
⇒通年性患者で、「予防グッズはどこで手に入るかわからない」は28.9%、「予防は効果があるかわからないので、お金をかけてまではやらない」は39.1%(図4~6)
  • 「アレルギー性鼻炎について知っている」:通年性患者は42.8%、季節性患者は51.8%で通年性患者が9ポイント低い
  • 「アレルギー性鼻炎に関する学習経験」:「アレルギー性鼻炎について全体的に調べた」は、通年性患者は58.1%、季節性患者は65.2%で、通年性患者は7.1ポイント低い
  • 「予防グッズはどこで手に入るかわからない」は、通年性患者は28.9%、季節性患者は16.7%で、通年性患者が12.2ポイント高い
  • 「予防は効果があるかわからないので、お金をかけてまではやらない」は、通年性患者39.1%、季節性患者28.6%で、通年性患者が10.5ポイント高い
5. アレルギー性鼻炎に対する現在の病院治療や受診、および評価
⇒病院での治療を受けていない通年性患者は6割超(図7・8)
  • アレルギー性鼻炎の治療を病院で行っていない:通年性患者62.4%と6割を超え、季節性患者38.3%より24.1ポイント高い
  • 「医師から舌下免疫療法について説明されたことがある」:通年性患者14.3%、季節性患者13.7%でともに20%以下
  • 「医師から家庭内での防ダニや防花粉の“寝具”について利用をすすめられたことがある」は、通年性14.3%、季節性12.7%、「“対策グッズ”の利用をすすめられたことがある」は通年性15.3%、季節性12.5%でいずれも20%以下
6. アレルギー性鼻炎に対する日常的な対処行動と今後の対処行動の意向
⇒通年性患者の対処行動として「空気清浄機の利用」は、「現在利用している」19.4%だが今後の「利用意向」は45.4%、「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーの利用」は、「現在利用している」4.5%だが今後の「利用意向」は36.8%(図9・10)

◆ 現在の対処行動:通年性患者でもっとも多かったのは、「家の中をまめに掃除している」33.3%、次が「バランスのとれた食生活を心掛けている」29.0%、「十分な睡眠をとるようにしている」26.1%と続いた

  • 「家では空気清浄機を使っている」:通年性患者は19.4%、季節性患者は27.9%で、通年性患者が8.5ポイント低い
  • 「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーを利用している」:通年性患者が4.5%、季節性患者が3.5%といずれも5%以下

◆ 今後の対処行動の意向:「十分な睡眠をとる」が最も高く(通年性66.6%、季節性72.6%)(図17)、次いで「バランスのとれた食生活を心掛ける」(61.4%、65.6%)、「家の中をまめに掃除する」(58.2%、54.7%)

  • 「家では空気清浄機を使う」:通年性患者45.4%、季節性患者50.8%といずれも5割程度
  • 「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーを利用する」:それぞれ36.8%、31.0%で、いずれも3割程度
7. 各対処法への評価
⇒「舌下免疫療法」について医師から説明を受けた通年性患者の実施意向は、受けたことのない人より25.1ポイント高かった。「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバー」認知者の利用意向は非認知者より24.1ポイント高く、「空気清浄機」では認知者の利用意向は非認知者より17.7ポイント高かった(図11~13)
  • 「舌下免疫療法」の医師からの説明:医師から説明を受けた通年性患者の実施意向は、48.8%で、受けたことのない人の23.7%より25.1ポイント高かった
  • 「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバー」:認知者の通年性患者の利用意向率は60.3%、非認知者は36.2%で、認知者で24.1ポイント高かった
  • 「空気清浄機」:通年性患者で「室内環境(掃除や温度・湿度)の対策」の認知者の利用意向は68.6%、非認知者は50.9%で、認知者で17.7ポイント高かった

 本調査論文の共同執筆者である、千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教授 岡本美孝先生は次のように述べられています。

 「通年性アレルギー性鼻炎への対策のひとつとして、生活環境の改善は非常に重要です。しかし、今回の調査からは、空気清浄機の使用者は19.4%、防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーの使用者は4.5%と、かなり少ないことが明らかとなりました。ベッドのマット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかけることもダニの除去の方法としてガイドラインで推奨されており1)、防ダニ寝具カバーを用いることは効果があります2-5)

 また、ガイドラインでは掃除とともに除湿機を用いて室内の湿度を上げないことも、ダニ対策として効果的であるとされています1)。そこで室温・湿度を空調機や空気清浄機、あるいは除湿機を用いてコントロールすることによりダニの増殖抑制、アレルゲン曝露の回避が期待できます6,7)

 アレルギー性鼻炎に対する病院での治療については、通年性患者の6割以上が治療を受けていないことが明らかになりました。舌下免疫療法を知っている、あるいは医師から提案された通年性患者では、約5割が実施意向を示しました。この結果から、舌下免疫療法に対する患者の認知が広がれば治療実施につながる可能性が期待されます。

 アレルゲンとしてのダニが与えている影響が広く再認識され、適切な予防策や治療が行われることが望まれます。」

1) 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会. 鼻アレルギー診療ガイドライン:通年性鼻炎と花粉症2016年版(改訂第8版). ライフ・サイエンス; 2016.

2) 井上寿茂, 豊島協一郎, 吉田政弘. 寝具のダニの環境整備: 特殊シーツによる寝具のダニの封じ込め作戦. アレルギーの臨床 1989;9:42-3.

3) Nishioka K, Yasueda H, Saito H. Preventive effect of bedding encasement with microfine fibers on mite sensitization. J Allergy Clin Immunol 1998;101:28-32.

4) Tsurikisawa N, Saito A, Oshikata C, Nakazawa T, Yasueda H, Akiyama K. Encasing bedding in covers made of microfine fibers reduces exposure to house mite allergens and improves disease management in adult atopic asthmatics. Allergy Asthma Clin Immunol 2013;9:44.

5) 亀崎佐織, 住本真一, 末廣豊, 桂禎邦, 前田親男. 気管支喘息児における掃除介入によるダニ特異的 IgE 値の変化. 日小ア誌 2016;30:111-9.

6) 吉川翠. 家屋内生息性ダニ類の生態および防除に関する研究(8). 家屋害虫 1995;17:24-36.

7) Peden D, Reed CE. Environmental and occupational allergies. J Allergy Clin Immunol 2010;125 (2 Suppl 2) :S150-60.

* 出典:セラピューティック・リサーチ2017年10月号「アレルギー性鼻炎をもつ患者の意識と行動に関するアンケート調査-通年性アレルギー性鼻炎患者のQOL向上のために-」 本論文は、長年にわたってアレルギー対策の啓発と推進を行っている認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク(事務局:名古屋市)のウェブサイトに、ダニアレルギーに関する情報と共に関連文献として論文内容が掲載されていますのでご覧ください。(http://alle-net.com/allergy/allergy-dani/

** 株式会社サンゲツ、塩野義製薬株式会社、ダイキン工業株式会社、帝人フロンティア株式会社は、ダニアレルギー対策を共通の企業テーマとした、「ダニアレルギー対策会」の活動を進めています。今後、ダニアレルギーに関する各企業の啓発活動を展開してまいります。

◆「ダニアレルギー対策会」参加企業

株式会社サンゲツ
株式会社サンゲツ(本社:名古屋市)は「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与すること」を企業の使命としています。インテリアは、色やデザインが注目されがちですが、それらに加えて、室内環境の改善が重要な要素と認識し、様々な技術を取り入れて室内環境の改善に貢献する商品を積極的に企画・開発し、提供しています。特にアレルギー性鼻炎の対策に不可欠とされる『アレルゲン曝露を避けるための室内環境改善に繋がる商品』については、壁紙・カーペットでアイテムを揃え、アレル物質の低減に貢献し、人々のQOL向上に尽力して参ります。(https://www.sangetsu.co.jp/
塩野義製薬株式会社
塩野義製薬株式会社(本社:大阪市)は、「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という経営理念のもと、中期経営計画SGS2020の中で「創薬型製薬企業として社会とともに成長し続ける」ことを目標に掲げており、「個人が生き生きとした社会創り」を当社が取り組むべき社会課題の一つとして認識しています。ダニアレルギー対策をテーマとした活動においては、ダニを原因とするアレルギー性鼻炎でお困りの患者さまの治療ならびにQOL向上に一層貢献できるよう努力してまいります。(http://www.shionogi.co.jp
(ご参考「ダニによるアレルギー性鼻炎に関する情報サイト」http://www.dani-allergy.jp/
ダイキン工業株式会社
ダイキン工業株式会社(本社:大阪市)は、空調メーカーとして、生活をより豊かにする空気・空間づくりを重要なテーマのひとつとして取り組んでいます。2004年、健康で快適な室内空気環境創造の一環として、ダニ、カビ、花粉などのアレル物質を分解する独自の『ストリーマ技術』を開発しました。『ストリーマ技術』のさらなる活用の可能性を追求し、空気・空間への新たな価値創造を通じて、心地よく健やかな暮らしを社会に提供することを目指します。
(ご参考「ストリーマ研究所」ホームページ: www.daikin-streamer.com/
帝人フロンティア株式会社
帝人グループで繊維・製品事業の中核会社である帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市)は、新たなコーポレートメッセージとして「暮らしは、せんいで進化する。」を掲げており、環境・安全・健康の領域において社会課題を能動的に把握し、事業を通じて持続可能な解決策を提供することを目指しています。ダニ抗原の曝露など、生活環境に関わる複合的な要因により発症・重症化するアレルギー疾病も重要な課題の1つとして認識しており、極細繊維を高密度に織り上げることで繊維の隙間を緻密にすることにより、ダニはもちろん、ダニのフンや死骸、ホコリなどのアレルギーを引き起こす物質を通さない「ミクロガード®プレミアム」などのダニ対策商品を販売し、人々のQOLの向上に貢献しています。(http://www2.teijin-frontier.com/

◆ 調査結果資料

 セラピューティック・リサーチ2017年10月号「アレルギー性鼻炎をもつ患者の意識と行動に関するアンケート調査-通年性アレルギー性鼻炎患者のQOL向上のために-」(抜粋)

■ 調査概要

【目的】
家の中のホコリ(ハウスダスト)に含まれるダニなどによる「通年性アレルギー性鼻炎」と「季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)」に対する感じ方や治療のための行動、生活環境の改善などについての実態を調査する
【方法】
インターネットによるアンケート調査
【対象】
全国の10~60代の男女(スクリーニング調査35,000名、本調査1,600名)
【期間】
2017年3月10日~28日

【主な調査項目】

●スクリーニング調査
①鼻症状の有無、②鼻症状の種類、③季節による変動性の有無、④病院での検査の有無、⑤検査結果(アレルゲンの種類)、⑥現在の疾患、⑦通院している病院のタイプ、⑧通院頻度、⑨患者歴、⑩アレルギーに対する認知の計10項目
●本調査
①健康・病気観1項目、②アレルギー性鼻炎に関する認識・学習など6項目、③アレルギー性鼻炎の診察や治療5項目、④アレルギー性鼻炎で日常的に行っていること13項目、⑤回答者自身のこと(回答者背景)3項目の計28項目

図1 アレルギー性鼻炎患者の重症度(スクリーニング調査)

◆ 通年性患者では約5割が重症度「中等症」以上と自覚、10代では6割を超える

図1

図2 アレルギー性鼻炎に対する認識

◆ 通年性患者は、「症状が重いと感じていない」が51.8%、「仕事や勉強、日常生活への影響が大きいと感じていない」が50.0%、「慣れて普段は気にしていない」が54.3%だが、66.5%が「できれば完全に治したい」と回答

図2

図3 アレルギー性鼻炎に対する捉え方

◆ 「持って生まれた体質だ」:通年性患者では56.8%と半数を超えていたが、季節性患者では42.7%「治療法によっては長期寛解をめざせる病気だ」:通年性患者の25.9%、季節性患者では29.2%

図3

図4 アレルギー性鼻炎についての知識

◆ 「アレルギー性鼻炎について知識がある」:通年性患者は42.8%、季節性患者は51.8%

図4

図5 アレルギー性鼻炎についての学習経験

◆ 「アレルギー性鼻炎に関する情報をどの程度自分で調べたか」:通年性患者は58.1%、季節性患者は65.2%で、通年性患者でやや低い

図5

図6 アレルギー性鼻炎についての学習態度

◆ 「予防グッズはどこで手に入るかわからない」は、通年性患者28.9%、季節性患者16.7%、「予防は効果があるかわからないので、お金をかけてまではやらない」は通年性患者39.1%、季節性患者28.6%

図6

図7 アレルギー性鼻炎について現在受けている治療

◆ 病院での治療を受けていない通年性患者は6割超

図7

図8 アレルギー性鼻炎の治療を受けている病院の医療者との関係

◆ 通年性患者で、医師から「舌下免疫療法」の説明を受けたのは14.3%、「防ダニ寝具」をすすめられた患者は14.3%、「対策グッズ」をすすめられた人は15.3%と2割以下

図8

図9・10 アレルギー性鼻炎に対する日常的な対処行動と対処行動の今後の意向

◆ 通年性患者の対処行動としては、「家の中をまめに掃除している」33.3%、「空気清浄機」は、現在利用している19.4%だが今後の利用意向は45.4%、「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバー」は、現在利用している4.5%だが今後の利用意向は36.8%

図9 アレルギー性鼻炎に対する日常的な対処行動

図9

図10 アレルギー性鼻炎に対する対処行動の今後の意向

図10

図11 「舌下免疫療法」の認知者と非認知者、及び医師から説明を受けた患者と受けたことのない患者による評価

◆ 通年性患者で、「舌下免疫療法」の認知者は32.6%の実施意向、非認知者は17.4%で15.2ポイント高い。一方で、医師から説明を受けた人の実施意向は48.8%で、受けたことのない人23.7%より25.1ポイント高い

認知者は、以下の説明を読んでの回答

『舌下免疫療法』は、
アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に入れることによって身体を慣らし、アレルギー反応を弱め、長期にわたってアレルギー症状を起こしにくくする治療法です。

  • きちんと続けることで、長期にわたって症状をおこしにくくしたり、普段からアレルギー症状に使われている薬を減らすことが期待できる治療法です。
  • お薬の飲み方は、舌の下にお薬を入れて、お薬が完全に溶けるまでそのままにし、唾液を飲み込む方法です。1日1回、毎日継続して服用します。
  • からだをアレルゲンに徐々に慣らしていくので、長期間(3~5年)の服用が勧められています。
  • アレルゲンをからだの中に入れるため、まれにアナフィラキシーという重いアレルギー症状があらわれることがあります。

図11

図12 防ダニ寝具カバーの評価

◆ 「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバー」については、説明を読んだ認知者では60.3%で、非認知者36.2%より24.1ポイント高い。

認知者は、以下の説明を読んでの回答

「防ダニ寝具カバー」とは、
アレルギーの原因物質であるダニの死骸・フンをお布団やマットの中に閉じ込めることで、肌との接触を防ぐものです。

  • 「ベッドのマット、布団、枕にダニを通さないカバーをかける」ことは、アレルギーの原因物質との接触を防ぐ方法の一つとして、「鼻アレルギー診断ガイドライン」でも紹介されています。
  • 「防ダニ寝具カバー」には、防ダニ剤を使わず、カバーの生地を工夫することで(極細繊維を緻密に織り上げることで、ダニの死骸・フンをお布団に閉じ込める)、長く安心してお使いいただけるものもあります。
  • 極細繊維であるポリエステルを使用しているものは、コットンの寝具カバーと比べて、ハウスダストの発生も抑えることができます。
  • ダニの発生自体を抑えるものではないため、マッチ、布団、枕は定期的なケア(掃除機をかける、干す、クリーニングに出す)は必要です。

図12

図13 空気清浄機の評価

◆ 「空気清浄機」については、説明を読んだ認知者では68.6%で、非認知者50.9%より17.7ポイント高い

認知者は、以下の説明を読んでの回答

「空気清浄機」は、
空気中に浮遊する、アレルギーの原因物質であるダニの死骸・フンを含む、ハウスダストを除去する家電製品です。

  • 目の細かいフィルターで、肉眼では見えない、小さなハウスダストまで除去することができます。
  • フィルターでハウスダストを除去し、きれいな空気を排出します。
  • 8畳のお部屋であれば、約10分できれいにすることができます。
  • ハウスダストだけでなく、花粉やウィルスについても除去することができます。
  • 空気清浄機から飛び出すイオンだけでなく、空気清浄機内部でアレルゲンを分解する技術を搭載しているものがあります。
    *アレルゲン…花粉・ダニ・ハウスダストなど
  • 加湿機能が付いている商品もあり、乾燥(アレルギー症状を悪化させることもある)を防ぐことができます。
  • また、加湿だけでなく除湿も付いている商品もあり、全自動で湿度のコントロールができます。
  • ダニの発生自体を抑えるものではありません。

図13