TEIJIN帝人フロンティア株式会社

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2018/08/30
新発想の撥水性とストレッチ性を兼備した新素材
撥水性ストレッチファブリック「ミノテックST」を開発

 帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:日光 信二)は、新発想の撥水性により、水を滑らせ、雨を避ける撥水ファブリック「ミノテック」を展開していますが、このたび、さらに快適なストレッチ性を兼ね備えた新素材「ミノテックST」を開発しました。2019年春夏向けから販売を開始する予定です。

1. 開発の背景

  • (1) 近年、突然の大雨が増加していることから、衣料素材に対する撥水機能のニーズが高まっており、ファッションアウター向けとして撥水性に優れる生地の採用が広がっています。
  • (2) また、ストレッチ性が要求されるボトムやスリムシルエットのアウターなどにも撥水性のニーズが高まりつつあり、ストレッチ機能と撥水機能を兼ね備えた素材の開発が求められています。
  • (3) こうした中、帝人フロンティアは、既に展開している撥水性ファブリック「ミノテック」をベースに、構造体設計を工夫することにより、新発想の撥水性と快適なストレッチ性を兼ね備えた新素材「ミノテックST」を開発しました。

2. 「ミノテックST」の特徴

写真:「ミノテックST」

(1) 新発想の撥水性

生地の表面張力を水滴よりも小さい凸構造とすることにより、水滴を転がり落とします。初期の撥水性は4級以上(*)で、耐久撥水性としては約20回の洗濯で3級程度となっています。

(*):JIS規格による等級で5級満点

(2) 快適なストレッチ性
撥水機能を持たせた生地は、糸を高密度に配列する必要があるために伸長性を付与することは困難とされていましたが、生地設計により、伸長率10%のストレッチを可能としました。また、生地をストレッチした状態でも凸構造と凹構造を維持できるように糸を配しているため、ストレッチ状態においても撥水性を保つことができます。

3. 今後の展開

  • (1) 今後、中肉素材を中心にファッションボトム用途やアウター用途などに向けて、積極的に商品企画を提案していきます。
  • (2) 2019年春夏向けから販売をスタートし、2018年度に1億円、2020年度には10億円の売上を目指します。

当件に関するお問合せ先

帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL:(03) 3506-4055