高い耐久性と柔軟性をあわせ持つ 高強度RFIDタグの販売を開始

帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:平田 恭成)は、RFID(*1)タグのブースターアンテナにアラミド繊維を使った導電糸を使用することで、耐久性と柔軟性をあわせ持つ高強度RFIDタグ「RECO TAG(レコ タグ)」を開発し、本年7月より販売を開始します。
 当社は、人手不足や作業効率の低下といったサプライチェーンに内在する課題の解決に貢献するため、本製品の販売を始めとして、今後も様々なDX(デジタルトランスフォーメーション)に対応する製品の開発を積極的に進めていきます。
(*1)Radio Frequency Identification の略。電波や電磁波を用いて、非接触でタグの情報を読み書きする自動認識技術。複数枚の管理が必要な衣料品などに運用する場合、1枚1枚読み書きするのではなく、一度に在庫・情報管理が可能となります。
 
   「RECO TAG」      「RECO TAG」の使用例
            
1.「RECO TAG」の特長 
(1)高い耐久性と柔軟性
 「RECO TAG」は、アラミド繊維を芯にして銅メッキを施した導電糸を束ねてフッ素樹脂コーティングしたアンテナ線を使用しているため、数十万回の屈曲が可能(*2)となるなど、高い強度と高弾性および、耐熱性を発揮します。このことにより、高温洗浄・乾燥が必要な工業洗濯を行う製品にも使用可能です。 
(*2)帝人フロンティアの社内試験結果。 

「RECO TAG」の導電糸の断面写真

(2)薄型・軽量性
 ラベルの基材にポリエステル繊維を使用することで、一般的な樹脂コーティングのRFIDタグと比較して薄型・軽量性を可能としています。また、柔軟性もあわせ持つため衣料製品に直接ミシン掛けが可能で、取り付け部分の当たりやゴワ付きがほとんど発生しません。
(3)検品作業効率のアップ
 通常の繊維製品の検針機や、金属探知機を通過させる場合に、一般的なRFIDタグと比較し、反応しにくく、効率よく作業が可能です。

2.「RECO TAG」の仕様 
製品名 「RECO TAG(レコ タグ) 」
製品サイズ 約62mm×約20mm
周波数帯 UHF帯 (860MHz-920MHz)
通信距離(標準値) 約8m(1kW時)*使用環境により変化します。


3.今後の展開
(1)本年7月よりユニフォーム向けに展開を開始し、その後、ホテルリネン向けなど幅広く展開し、拡販を図っていきます。
(2)今後、ラベルタイプのほかに「RECO TAG」シリーズとして、自由な成形が可能となるワイヤータイプの開発を進めていきます。
(3)2023年度に32百万円、2027年度に300百万円の売上を目指します。

【 当件に関するお問合せ先 】
帝人フロンティア株式会社 広報・IR部 TEL:(03)6402-7087