ポリエステル繊維のCO2排出量算出システムで第三者認証を取得

帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:平田 恭成)は、ポリエステル繊維におけるCO2排出量を算出する独自のシステム「TLC3(テレックサン)」について、このたび、第三者認証機関である一般社団法人日本 LCA 推進機構から、ライフサイクルアセスメントの国際標準規格であるISO-14040 2006 および ISO-14044 2006に準拠した算出方法であるとの認証を取得しました。このたびの認証取得により、製品毎のCO2排出量の「見える化」に「TLC3」を活用することで、より信頼性の高いライフサイクルアセスメントの対応が可能となります。
 帝人フロンティアは、環境戦略「THINK ECO」を掲げ、循環型社会実現に向けた新しいリサイクルに関する技術開発や、衣料品の回収から分別・リサイクルに至る仕組み構築などに取り組んでいます。このたびのCO2排出量算出システムの第三者認証取得を弾みとして、循環型社会の実現に向けた事業戦略をさらに強化していきます。

1.CO2排出量算出システム「TLC3」について
◇対象製品:ポリエステル長繊維・加工糸、ポリエステル短繊維・紡績糸
◇対象工場:帝人フロンティア自社およびグループ会社工場と国内外の協力工場
◇算出範囲:原油採掘から対象製品の製造まで
◇算出内容:対象製品の算出範囲で発生するCO2量を算出し、排出量の削減効果を定量的に評価。石油由来繊維とリサイクル繊維などの自社取り扱い製品の比較などが可能。

2.今後の展開
(1)2024年には、織編、染色などを含めたテキスタイルとその製品へと対象範囲を拡大します。
(2)また、CO2排出量の「見える化」により、環境負荷低減を可能にする材料や生産方法を選定し、生産工程のボトルネックを確認・改善するなど、環境負荷低減が可能な新素材・新商品の開発活動を促進します。
(3)将来的には、パートナー企業とも連携して、当社のポリエステル繊維をはじめとした取り扱い製品のライフサイクル全体についても評価し、サプライチェーンにおけるCO2排出量の「見える化」に向けて「TLC3」を活用していきます。

【 当件に関するお問合せ先 】
帝人フロンティア株式会社 広報・IR部 TEL:(03)6402-7087