光の反射を利用して汗ジミ防止、UVカット機能を実現 快適ポリエステル繊維「FINEHUNT」を開発


 帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:平田 恭成)は、独自のポリマーコントロール技術を応用することで、光の反射を利用して汗ジミを目立たせず、UVカット機能や防透性も備えた、長い夏を快適に保つポリエステル繊維「FINEHUNT(ファインハント)」を開発しました。
 「FINEHUNT」を使用した原糸やテキスタイルは、11月19日から20日に福井県産業会館で開催される「北陸ヤーンフェア2025」において初めて展示します。

1.「FINEHUNT」の特長 
 「FINEHUNT」は、帝人フロンティア独自のポリマーコントロールおよび紡糸技術を応用し、酸化チタンを含む特殊断面の特殊ポリマーを中心部に配置した芯・鞘型のコンジュゲート構造(*1)としています。その結果、光の反射率を高めることにより、長い夏を快適に保つための以下の機能を発揮します。

(1)汗ジミ防止機能 
  一般的な衣料品においては、汗(水分)が付着した部分と乾いた部分とで光の屈折率や透過率が変わり、光の反射率に違いが生じる結果、汗が付着した部分が濃く見えるため、汗ジミが目立ってしまいます。
 「FINEHUNT」は、光を乱反射させて反射率を高めることで、濡れている部分と乾いている部分の屈折率や透過率の差を小さくし、汗ジミを見えにくくします。また、衣料品で汗ジミが目立ちやすいカラーとされているグレーやベージュなどにも効果を発揮します。(*2) さらに、加工剤を使用していないため効果は長期間持続します。
(2)UVカット機能、防透性 
 光の乱反射により紫外線や可視光線の透過を防ぎ、UVカット機能や防透性を発揮します。 このことにより、紫外線遮蔽性(JIS L 1925)は85%以上、防透性(JIS L 1923 B法)は93%以上の効果を発揮します。(*3)
(*1) コンジュゲート構造:異なる性質の2種類以上のポリマーを組み合わせて紡糸した複合構造の繊維。
(*2)(*3):帝人フロンティア調べ

  「FINEHUNT」を使用したポロシャツ

2.今後の展開 
(1)一般衣料・カジュアル向けおよび、ユニフォーム用途向けの原糸および、テキスタイルにて展開を開始し、その後スポーツウエア向けなどにも展開を拡大します。
(2)2026年度に5億円、2029年度に15億円の売上を目指します。

【 報道関係のお問合せ先 】
帝人フロンティア株式会社 広報部  TEL(06)6233-2180