ウイルスによる二次感染リスクを低減する超軽量大型テント 陰圧「エアロシェルター」の販売を開始

 帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:日光 信二)は、超軽量大型テント「エアロシェルター」に排気機能を備えた空気清浄装置を設置することにより、内部を陰圧状態に保ち、ウイルスによる二次感染リスクを低減する、陰圧「エアロ シェルター」を開発しました。本年8月下旬より販売を開始します。

1. 陰圧「エアロシェルター」の機能

(1) 陰圧「エアロシェルター」は、排気機能を備えた空気清浄装置により、内気圧を外部より約3Pa低い状態に保ち、テント内の空気の流出を低減します。
(2) さらに、空気清浄装置に搭載する酵素HEPAフィルターを通して、テント内部の空気を浄化するとともに、1時間あたり6回以上の換気を確保することで、米国疾病予防管理センター(CDC)のガイドラインをクリアすることができます。
(3) こうしたことから、陰圧「エアロシェルター」は、感染症の疑いのある患者さんの検査や診察に適している他、発熱者の待機室や一時的な隔離施設として利用するなど感染症対策への貢献が期待できます。
2. 陰圧「エアロシェルター」の特長

(1) 空気の注入により設営するテント本体は、約5分で広げることができ、非常に軽量で取り扱いが容易です。そのため、開梱からテント設営、空気清浄装置への接続まで、大人2名が約30分で設置することが可能で、災害用の対策本部テント、医療救護用テントとして活用することができます。
(2) 有効面積約40m²の標準タイプで、テント内に医療用ベッド(83㎝×191㎝)を4台まで設置可能です。一方、平常時は空気を抜くことで、コンパクト(70㎝×70㎝×80㎝程度)に折り畳んで保管することができます。
(3) テント内部は、ファスナー脱着式の間仕切りによって部屋割りが可能であり、患者さん同士のプライバシーを確保することができます。
(4) テント内に独立電源を備えているため、点灯することで銀イオンを発生し、除菌・消臭や防カビの効果を発揮するLED照明を6本まで設置することが可能です。
(5) テント内部には、抗ウイルス加工および防炎加工の内幕が取り付けられています。また、エアコンを作動させることで生じる熱風の排気口を備えているため、スポットエアコンを設置することも可能です。
3. 陰圧「エアロシェルター」の仕様

(1) サイズ:
幅8,400mm×長さ6,570mm×高さ3,900mm
(2) 本体重量:
約38㎏(乾燥時)
(3) 本体素材:
ポリエステル100%
(4) カラー:
7色(蛍光ホワイト、蛍光オレンジ、蛍光イエロー、蛍光グリーン、パープル、サックス、グレー)
(5) 本体価格:
380万円(税別)
4. 販売目標

医療機関や官公庁などを対象に、2020年度に5機、2025年度に30機の販売を目指します。


陰圧「エアロシェルター」の外観


陰圧「エアロシェルター」の内観

当件に関するお問合せ先

《報道関係》

帝人フロンティア株式会社 広報・IR部
TEL:(03)6402-7087
《その他》

帝人フロンティア株式会社 繊維資材第一部
TEL:(03)6402-7013