ポリエステル立体成形吸音材が トヨタ自動車の新型「MIRAI(ミライ)」に採用

帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:日光 信二)が開発したポリエステル立体成型吸音材が、トヨタ自動車株式会社のFCV(燃料電池自動車)である新型「MIRAI」のFC(燃料電池)システムに採用されました。
   
    「MIRAI」の内部構造イメージ図                
ポリエステル立体成型吸音材の外観

 「MIRAI」は、水素を燃料とする世界初の市販燃料電池自動車として発売され、2020年12月には、航続距離を伸長させ、居住性を向上させた新型が発売されました。
 FCシステムは、高圧水素タンクから供給される水素と、空気中から吸い込んだ酸素を、発電部位であるFCスタックで化学反応させることにより電気と水が発生します。立体成型吸音材は、その反応時に発生する水を、FCスタックや排水管内からダクトを通じて車外に排出する際、水が通過するノイズを低減するために使用されます。
 このたび新型「MIRAI」に採用されたポリエステル立体成型吸音材は、要求性能を実現するため、原料となる繊維のタイプや不織布の仕様、積層構造の検討などを重ねて開発に至りました。特殊成型設備に適合した金型を製作するとともに、内部まで均等に熱浸透させることで高精度な成型を可能にする特殊な工法を用いて、複雑なFC部品の形状に隙間なく充填することにより吸音性能を発揮します。
 当社は、戦略領域である「モビリティ」用途に向けてさらに展開を強化し、持続可能な社会の実現に向けたソリューション提供を通じて、「未来の社会を支える会社」を目指していきます。

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帝人フロンティア株式会社 広報・IR部 TEL:(03)6402-7087