用語集

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作用温度

略号はOT。気温と放射のみを考慮し、乾球温度(気温)とMRTの加重平均値 OT=(T+MRT)/2 (通常の室内)となる。

サンシャインウェザーメーター

耐候性を評価する試験器の一つで、耐候性評価の基準となる設備。JIS A5759-2008 では、日照調整フィルムは1000時間、飛散防止フィルムは2000時間の評価での基準を満たすこととしている。

JIS A5759-2008

建築物の窓や出入口などのガラスに用いる建築窓ガラス用フィルムについての規格(有機ガラスは含まない)。2008年に改訂されて窓フィルムの性能によって分類される。分類は用途による分類、性能による分類(日照調整フィルム、飛散防止フィルム、ガラス貫通防止フィルム)で、それぞれに性能値が決められている。

SMASH

SMASH(Simple Analysis System for Housingb Air-Conditioning Energy)
建設省の監修のもとに「財団法人住宅・建設省エネルギー機構」が開発した住宅用の熱負荷計算プログラム。パソコンにより冷暖房エネルギー負荷などが詳細に計算できるようになった。

シール材

窓ガラスや建物部材の隙間を埋める材料。ガラスを取り付ける場合は弾性のあるシーリング材を使用して、ガラスの自由度を上げて耐震性能を上げたり、熱割れ危険性を押さえている。ガラスの温度による膨張・収縮にも耐える材料が使用される。複層ガラスには、内部の乾燥空気を外気からの水分が入らないように、透湿性能の低いシール部材とガス透過性の低いシール部材で2重にシール(ダブルシール)を使用している。

紫外線

紫外線は殺菌消毒やビタミンDの合成、血行や新陳代謝の促進、皮膚抵抗力の向上などの有用な効果があるが、強いエネルギーによって皮膚にたいし日焼けやひどい場合は皮膚ガンを引き起こす原因となる。紫外線は波長によって、UV-A(400~320nm)、UV-B(320~280nm)、UV-C(280nm未満)に分けられ、UV-BはUV-Aより日焼けに対し600~1000倍も高いといわれている。窓ガラスは波長310nm以上で透過性があるが、窓フィルムを施工すると、使用している紫外線吸収剤の効果で多くの場合、370nm以下は殆ど透過せずUV-Bは完全に遮断できる。UV-Aは使用している紫外線吸収剤により、窓フィルムにより有意差がある。
JIS A5759-2008ではUV-A(315~380nm)、UV-B(315~300nm)として紫外線放射エネルギー強度によって透過率を計算している。※UV : ultra violet(紫外線)

次世代省エネ基準

住宅の建築における省エネ性能の高い建物を作るための基準。「次世代省エネ基準」は1993年に国土交通省が改訂した「平成11年基準」。 国内を6つの地域に分けて、住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する、建築主の判断の基準・設計及び施工の指針、基準が決められている。
①建て主が判断する基準:断熱や気密などの性能を満たす性能基準
②仕様規定:性能基準を満たすための断熱材の種類や施工方法関係

遮蔽係数

対象とするガラスの日射取得率をフロート3mmガラスの日射取得率で割って求めた値で、日射取得率の3mmフロートガラスとの相対比較値であり単位はない。SC値ともいい、値が低いほど遮熱性能が高い(日射取得率が低い)。JIS A5759-2008での日照調整フィルムでは、A(SC=0.40未満)、B(SC=0.40以上 0.60未満)、C(SC=0.60以上 0.85以下)と分けて、この品質を満たすこととしている。

遮熱

日射熱(放射熱)の通過を防ぐこという。
遮熱には①窓の構造(日照調整フィルムの施工、熱線反射ガラスなど)による遮熱、②内部遮熱(ブラインドなど)、③外部遮熱(樹木や庇、簾など)があり、外部遮熱が最も効果がある。
遮熱は夏の暑さを削減する効果が大きいが、冬には日射が減少するのでマイナスとなる場合があるので、方法と効果を調整する必要がある。

遮熱タイプ

日射の遮断を目的として波長が2.5μm以下の透過率が低いフィルム。遠赤外線の反射性能は殆どないか、または少ない。可視光線と近赤外線の透過率のうち、明るさを確保するために可視光線透過率が高く近赤外線の透過率が低いタイプが主流である。日射遮断方法には反射タイプと吸収タイプがあり、反射タイプが性能は高い。熱遮断材量にアルミを使用した場合は可視光線透過率も低いので、日射熱の遮断性が高く遮蔽係数も小さい。遮熱性能の判断数値は遮蔽係数で示し、数値が低い方が遮熱性能が高い。

遮熱性能(日射熱取得率・日射侵入率)

遮熱性能は、日射熱取得率または遮蔽係数で性能差を示す。
日射熱取得率は、ガラス窓に入射した日射熱が、室内側へ流入する割合を表し、日射侵入率とも呼ばれる。 直接入ってくる透過熱と、暖められたガラスからの室内への流入熱を加えたたもの。
暖房を主体とする地域:日射熱取得率が大きい方が日射熱を室内に取り入れるので良い。
冷房を主体とする地域:日射熱取得率が小さい方が日射熱を遮蔽するので良い。

住宅性能表示

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき、①住宅の性能を表す共通のルールの制定、②第三者機関による評価制度の整備、③工事請負契約等への反映、④紛争処理体制の整備 を行って、新築住宅の基本性能を具体的に示すことを目的とした制度のこと。

住宅用窓ガラス

住宅で使用されるガラスで、ガラスや窓に求められる機能は、①開放感、②省エネ効果、③安全性、④防音効果、⑤防犯、⑥断熱、⑦遮熱、⑧UVカット、⑨防露 など多岐に及ぶ。

省エネ法

「エネルギーの使用の合理化に関する法律」。化石原料の燃焼による熱や発電した電気などのエネルギーの使用につき必要な処置を行って、使用量を削減するために制定された法律。工場や事務所などの事業場、輸送、住宅、建築物、機械器具が規制対象である。

上下温度差

室内の上下の温度差分布のこと。 上下温度差があると快適性が損なわれる場合があり、 ISOの基準では、温度差が3度以内(床上0.1mと1.1mの位置)を推奨している。

蒸着

金属などを加熱して蒸発させてフィルムやガラスに付着させる方法。方法によって、PVD法(物理的蒸着)、CVD法(科学的蒸着)がある。加熱の方法によって呼び方が分かれる。スパッタ方法よりは膜密度が低くなるが、成膜速度が非常に速くコストを低く抑えることができる。アルミは蒸着により成膜する。

白板ガラス

ガラス内の成分の内、鉄分などの不純物が少ないガラス。使用する原材料である珪砂砂内の不純物が少ない欧州系では一般的なガラス。アジアで採れる珪砂は鉄分が多いので、色が青い。

湿球黒球温度

略号はWBGT。気温と湿度+気流・放射を考慮した温度指数。熱中症患者数と指数関数的な相関あり(軍隊訓練の熱中症予防が目的で開発)、最近は気象予報でも使用されてきた。

スパッタリング

真空中でアルゴンイオンをターゲットに衝突させ、銀などの金属を飛び出させてフィルムやガラスの表面に付着させる方法。金属が原子状態で付着するので密度が高く膜質がよいのが特徴。蒸着法のように分子状態ではなく膜の性能は極めて高いが、成膜速度が遅い。専用の機械を使用するため設備費も高い。

スペーサー

複層ガラスの場合は、2枚のガラス間隔を一定に保つ材料で、中に乾燥剤を入れる隙間が有り、材質にはアルミが多くアルミスペーサーという。断熱性を上げるためプラスチック製もある。
一般には隙間を埋める材料。

滑り出し窓

窓を外部へ押し出す事の出来る窓で、大きさに制限があるところに使用される。
軸を中心に回転し、縦と横に開けるタイプがあり、開き窓とは異なり全開が出来ずに途中で開かないようストップがかかる。
窓フィルムを施工するときは、外部の紫外線が当たる場合があるので、直射日光に強いタイプが良い。なお、上部の吊部分を軸にして室外側に突き出して開ける窓は、突き出し窓という。

赤外線

電磁波の内、可視光線以上の波長を赤外線として表す。
①近赤外線:波長800nm~2500nm(0.8μm~2.5μm)で地表に届く日射熱成分
②遠赤外線:波長2.5μm~100μmで、地表では物体から放射される赤外線で、温度によってピーク波長が異なる。20℃程度では約9.8μmとなる。

赤外線カット(IRカット)

ガラスを透過する近赤外線を低減し暑熱感を低減することを示す。※IR : infrared rays(赤外線)
日射熱の遮断性能の指標に使用される場合が多いが、近赤外線波長域の平均値や特定の波長でのカット率を示すので、実際の近赤外線エネルギーの遮断性能を示していなく、参考値にしかならないので注意が必要。 

セッティングブロック

ガラスを取り付けるときにガラスの自重を支えるブロック状の材料で、硬度が約90度のクロロプレンゴムが使用される。ガラスが軽量では塩ビ製もある。

線入りガラス

金属線がガラスの中に平行に入っているガラス。意匠的な意味合いでビルの窓や住宅などで採用されるが、破壊には弱く網入りガラスと異なり一般的に防火ガラスとしては使用できない。

相対放射率

相対する2つの面の放射率平均値。相対放射率=1/(1/e1+1/e2-1)で求める。